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<オダマキ(苧環)>は、日本原産の「ミヤマオダマキ」とヨーロッパ原産の 「西洋オダマキ」 の二つに大きく分けられていますが、「ミヤマオダマキ」の園芸品種を<オダマキ>と称していて、白から紫色まで色幅があり、桃色系も見られます。
品種名までは分かりませんが、草丈が<オダマキ>は20~30センチ程度と低く、「西洋オダマキ」は50~70センチと高く、見分けるひとつの目安としています。
花姿は、5枚の<蕚>を伸ばし、その内側に5枚の花弁があり、<蕚>の後ろ側には<距(きょ)>が角のように飛び出しています。
葉は長い葉柄の先に3枚の小さな葉がつく三出複葉で、花後は花茎の先に細長い<莢>が五つ集まった果実を実らせます。
公園の片隅に、黄色い4弁花の【アブラナ(油菜)】が咲き出していました。
植物学上アブラナ科アブラナ属に分類されていますので、【アブラナ】と呼ぶ方が正しいのかもしれませんが、アブラナ属の花はどれも黄色で似通っていますので、すべて<ナノハナ>と称しています。
本日は、長崎県諫早の出身である詩人<伊東静雄>が亡くなった日です。
「菜の花忌」と言えば、2月12日に行われる<司馬遼太郎>(1996年2月12日没)を思い浮かべる方の方が多いと思いますが、<伊東静雄>(1953年3月12日没)の命日の方が、先に「菜の花忌」と名付けられています。
諫早に建立された詩碑の前には、ビール党の彼を偲び、ビール瓶に<菜の花>を生けて献花されています。
ようやくご近所の生け垣として植えられています【ウンナンノウバイ(雲南黄梅)】が、咲き始めています。
モクセイ科ソケイ(ジャスミン)属のつる性植物で、枝は枝垂れます。
ソケイ(ジャスミン)属ですが、匂いはほとんどありません。
【ウンナンオウバイ】は常緑樹で、「オウバイ」は落葉樹、また【ウンナンオウバイ】は葉と一緒に花が咲いています。
上側二つの花は、花の中心から花弁らしきものが立ち上がっていますが、これは<旗弁(きべん)>と呼ばれています。
ツツジ科エリカ属に分類される<エリカ>の種類も多く、600種とも700種とも言われていますが、日本で流通しているだけでも40~50種はあるといわれています。
<ファルコン植物記>としてこの【スズランエリカ】でようやく12品種目になりましたが、同種は園芸業界では<エリカ・フォルモーサ>名でも流通、南アフリカが原産地です。
常緑低木性で開花期は2月~4月、枝先に真っ白で長さ5~6ミリの小さな花を三つ咲きますが、枝の分枝が非常に多く、株全体にびっしりと咲き誇る姿は圧巻です。
短茎ですので草丈は30センチ程度と短めの【フラッシュポイント】が、プランターに植え込まれていました。
左上に見える<チューリップ>も同じ【フラッシュポイント】で、この種は咲き始めは白っぽく、だんだんと桃色から赤色へと、咲き進むにつれて花弁の色が変化していくさまが楽しめる品種です。
「フラュシュポイント」とは「引火点」の意味がありますが、まさに徐々に色を変化させて最後に真っ赤になる様は、いい得て妙なネーミングだとおもいます。
濃い赤色を基調として、黄色の縁取りの覆輪が入る品種【恋茜】で、花壇に群植されていて見ごたえがありました。
この品種は富山県農業技術センター野菜花き試験場にて、1974(昭和49)年から育成されてきた品種で、1997(平成9)年8月19日付けで品種登録されています。
同試験場は、公的機関としては日本で唯一の<チューリップ>の品種改良に取り組んでいます。
<チューリップ>の品種改良は、花をつける球根を得るまでに5~6年を要し、以後10年以上球根増殖を続けながら収量性や病害抵抗性などを確認しながら選抜を繰り返さなければならず、この【恋茜】は23年の期間を費やしています。
花形は円筒形の一重咲き、濃い赤色の花弁が情熱的な想いを連想させます。
ボリューム感があり、落ち着いたで紫色の八重咲きの【ブルーダイアモンド】です。
<アイリスオーヤマ>主催の「ベスト・オブ・ザ・チューリップ」で、第1位「アンジェリケ」、第2位「プリティーウーマン」に次ぎ、第3位として本種が入賞しています。
茎・葉ともに太く、花壇に群植させますと、とても華やかなで見ごたえのある景色が楽しめます。
昨年11月11日、スイスのジュネーブで行われた競売で、ダイヤモンドとして過去最高金額の59億5千万円で落札されたのが「12.03カラット」のブルーダイヤでした。
落札した<ジョセフ・ラウ>氏の代理人によると、7歳の娘のために落札したとかで、「ブルームーン」と名付けられていた名称を「ジョセフィンのブルーダイヤモンド」と改名したそうです。
縁遠い宝石の世界ですが、この<チューリップ>の【ブルーダイアモンド】でしたら、わたしの小遣いでも、なんとかプレゼントに使えそうです。
花径が5センチばかりと大きく、特に鮮やかな色合いの花姿が魅力的な<チロリアンデージー>です。
キク科ヒバギク(ベリス)属、の耐寒性一年草、別名は「ヒナギク(雛菊)」で、地中海沿岸を原産地としています。
寒さに強く、暖かい地域では早春から花が次々と咲き続け、春の花壇の定番品種です。
きれいな色合いの<アネモネ>で、品種名は【ミストラルプラス】といい、色も白色や赤色があるようですが、何とも言えぬ青紫色の風格に圧倒されてしまいました。
鼻緒中心部の蕊も、トンボの複眼をおもわせる面白い形が見られ、興味をひかれます。
BONES制作のSFロボットアニメとして『交響詩篇エウレカセブン』がありますが、その中の登場人物に<アネモネ>がいます。
とにかくわがままで奔放、気が強く横柄で他人を見下した言動が多い跳ねっ返りの少女として描かれていますが、<アネモネ>の風格からは、想像できないキャラクター設定です。
「アバンギャルド」は、前衛芸術または前衛美術などを指す言葉として使用されていますが、フランス軍の先陣隊を指す言葉でもあり、しばし政治的意味合いをも含んでいます。
この【アバンギャルド】は、赤色の一重咲き品種「ベンバンザンテン」と、淡黄色の八重咲き品種「ベロナ」との交配から作出されています。
一重咲きの卵形の花姿の<チューリップ>と比べますと、同じ仲間のなおかと訝る花姿で、まさに八重咲きの花弁が、自由奔放に広がっています。
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