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下向きに垂れたように花を咲かせている【クリスマスローズ】ですが、花姿は <こちら> を見てください。
ヨーロッパから西アジアにかけて約20種、中国に1種が分布しています、キンポウゲ科ヘレボラス属の多年草です。
<クリスマスローズ>と言う名称は、本来はヘレボラス属の『ニゲル』という種を指す名称ですが、日本の園芸業界ではヘレボラス属全般を指す名称として使われていますので、この2月から3月頃にかけて開花するオリエンタル系の名称としては馴染みません。
イギリスではキリスト教徒でいう<レント(四旬節)>の頃に咲き出しますので、「レンテンローズ」と呼んでいますが、さもありなんです。
白い大きな花弁い見えているのは<蕚>で、花は退化して小さな<蜜腺(ネクタリー)>として、雄しべの付け根を囲むような形で残っています。
樹高3メートルほどの【ザクロ】の木を見つけました。落葉樹として、幹と枝だけの姿でしたが、なぜか枝先に実が3個ばかり残されていました。
見上げながら、「木守柿」を真似て「木守柘榴」かなと考えてしまいました。
「木守柿」は今年の収穫に感謝して、来年もよく実るようにとのまじないで、枝の先端などに一つ二つ柿の実を取り残しておく習わしですが、この【ザクロ】の持ち主もそう考えられているのかもしれません。
本来なら実の外皮は赤く色づくところ、その雰囲気もありませんので、品種改良された種なのかなと眺めておりました。
昨日は、赤色の花弁の 「カンツバキ」 をアップしましたが、奇しくも白色の花弁の<ツバキ>として、【タイワンツバキ(台湾椿)】を見つけました。
残念ながらしぼんだ花弁で落花寸前の姿ですが、きれいに5裂した果実も合わせて撮影ができたのが、幸いでした。
ツバキ科ゴルドニア(タイワンツバキ)属の常緑高木、台湾・中国南部・ベトナムなどに分布していて、樹高15メートルほどに成長します。
この果実の中には、翼をもつ種子が詰まっていて、ツバキ科として翼がある種子は珍しい形態です。
10月~2月頃が開花時期、花径8~10センチと大きなだけに、きれいな花姿を観察できなくて、残念な気持ちで立ち去りました。
2013年1月31日から【ノキシノブ(軒忍)】の成長観察記録を、毎月続けておりました。
昨年8月31日以来の報告になりますが、3年目の節目ということで現状報告です。
9月以降3本ほど枯れ、今も1本黄色く枯れる前兆が見えている葉があります。
葉の裏に出来る<胞子嚢>もたくさんできてきていますので、気温が穏やかになりますと、<胞子>の受け皿として、もう一回り大きな鉢に植え替えようかなと考えています。
この【ノキシノブ】、樹木上で育つ 着生植物 としてどのように<根>を張るのかわからないままでの手探りの栽培、今のところ順調に育っているようです。
この時期、艶のある赤色の実がよく目立つ【アオキ(青木)】です。
【アオキ】の名前の由来は、葉も枝(茎)も青いところから名づけられています。
ミズキ(ガリア)科アオキ属の常緑低木で樹高2メートルほどが一般的ですが、赤い実がたわわに実っていたこの【アオキ】は、優に3メートルは超えていました。
花は3月~5月頃に 紅褐色 のまたは緑色の4弁花を咲かせ、秋頃から熟して楕円形の長さ2センチばかりの赤色(品種によっては白色・黄色)の液果を実らせます。
生薬の材料として使われ、胃腸薬『陀羅尼助』は、浄瑠璃の『義経千本桜』(1747年:延享4年初演)に腹痛を起こした若君のために『陀羅尼助』を買いに行く場面があり、すでに延享年間(吉宗~家重)に一般的であったことが分かります。
某マンションの植え込みのなかに、冬芽の【ヒュウガミズキ(日向水木)】を見つけました。
マンサク科トサミズキ属の落葉低木で冬は落葉し、春咲きに黄色い花を下垂させて咲かせ、その後に葉が出てきますが、葉は柔らかな印象で新芽は赤くてきれいです。
「ヒュウガミズキ」の名前の由来は、京都北部の丹波地方で自生していることから、その地域の所領だった<明智日向守光秀>に因んだという説と、小高木の「トサミズキ」に対して小さいので「ヒメミズキ」と呼ばれていたのが訛り、「ヒュウガミズキ」になったとの説があります。
まだ花の写真はアップできていないだけに、マンションの場所は覚えましたので、うまく春先に観察ができる機会があればいいなと、冬芽を眺めておりました。
初夏に淡紅色の5弁花、もしくは 「シロシモツケ(白下野)」 と呼ばれる白色の<集合花>を咲かせる【シモツケ(下野)】です。
バラ科シモツケ属の落葉低木で、秋から冬にかけての紅葉もきれいですが、以前にアップした同じ仲間の 「ユキヤナギ(雪柳)」 と同様に、二度咲きでしょうか、紅葉した葉の状態で少しばかりの花を開花させていました。
<集合花>としての塊としてはわずかな花数ですが、寒い時期に咲き誇る姿に、植物の力強さを感じずにはおれません。
【シモツケ】という和名は、「下野国」(現在の栃木県)で初めて発見されたことに由来していますが、属としては北半球に約100種が分布しています。
一般的には春から夏が開花時期ですが、温暖化の影響を受けているのでしょうか、この時期でも小さな花を咲かせている【ツタバウンラン(蔦葉海蘭)】です。
「ラン」と名がついていますがラン科ではなく、オオバコ科ツタバウンラン属の草花で、原産地は地中海沿岸、大正時代に観賞用として導入されましたが、いまでは逸脱して野生化、住宅地の石垣などで繁殖しています。
茎は糸状で地上を這い、分岐して節から不定根を出し、長さ10~40センチほどの葉を茂らせます。
花冠は白色~薄青紫色で、暗褐色の筋があり長さ7~9ミリ、上下2唇に別れて、上唇はさらに2裂で直立した姿をしています。
駅までの通勤時に通ります 病院の花壇 に咲く、白い花が目に留まりました。
この寒い時期での開花ですので何だろうと近寄りますと、鋸葉の葉の形や花姿から、どうやらツリフネソウ科ツリフネソウ属の 【インパチェンス】 だと同定しました。
日本では春に種を蒔いて、夏から秋にかけて開花する花ですが、日本の気候に合わせた改良品種が出ているかもしれず、品種名までの同定はできていません。
花は3枚の<萼片>と3枚の花弁から成り立ち、写真のような「一重咲き」や「八重咲き」もあり、色も多彩です。
一代交配種(F1)は、1964(昭和39)年にオランダで育種され、「インプシリーズ」の名で販売されたのが最初で、夏の花壇を飾る定番として人気のある花です。
蕾のときは上を向いていますが、長さ5センチばかりの真っ赤な花弁を下向きに開花させる姿から、【ウナズキヒメフヨウ(頷き姫芙蓉)】と名付けられています。
アオイ科ヒメフヨウ属の常緑低木、原産地はメキシコ~コロンビアに分布しています。
基本的な花弁の色は赤色ですが、桃色・橙色・白等の園芸品種が育成されています。
上を向いていた蕾が順次下を向いて開花する様が「頷いている」ように見え、「フヨウ(芙蓉)」よりも花が小さいのが名称の由来ですが、別名「タイリンヒメフヨウ(大輪姫芙蓉)」と呼ばれ、英名では「スリーピング・ハイビスカス」です。
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