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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(93)『越後・会津殺人ルート』西村京太郎(光文社文庫)

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今年の読書(93)『越後・会津...
本書『越後・会津殺人ルート』は、1994年10月講談社ノベルスとして刊行され、2007年8月20日、光文社文庫として発行されています。

東京・井之頭公園でクラブホステス「原田みゆき」が刺殺死体で発見されます。彼女のバッグの中には「十津川警部」の名刺と明日からの東北へ向かう切符があり、何かの罠ではと訝りながら、「十津川」は会津若松へ向かう「スペーシア号」に乗り込みます。車中呼び出し電話を受ける「十津川警部」でした。被害者である「原田みゆき」と「十津川」には面識がなく、彼女の捜査を始めた途端に謎の電話がかかってきたことから、「十津川」はこの殺人事件そのものが自分をおびき出す為に仕組まれた罠であったことを確信します。

その日は東山温泉に一泊し、翌日に喜多方のとあるラーメン店で食事をしていたところ、女性カメラマンを名乗る「渡辺ひろみ」という女性が接近してきます。
「渡辺ひろみ」は、「十津川」と同じ岩室温泉に宿泊するのですが、その夜なんと岩室温泉で「渡辺ひろみ」が殺害されてしまい、その容疑者として「十津川」自身が身柄を拘束されてしまいます。

しかも、十津川の荷物の中から見覚えのないフィルムが発見され、それを現像してみたところ「十津川」が東山温泉付近の神社で「小坂井めぐみ」を絞殺する場面が撮影されており、福島県警が、「渡辺ひろみ」が殺害された当夜に連絡を取っていた友人に確認してみたところ、なんと友人宅の留守電に「東山温泉で殺人を犯した男と再会した。男の正体は警視庁の「十津川」という刑事で・・・」というメッセージが残されていたことが判明します。

こうして、「東山温泉で女性殺しを撮影された十津川が、口封じの為に目撃者をはるばる新潟まで追いかけてきて殺害した」ことになり、身柄を拘束されてしまいますが、亀井刑事たちの捜査で、「小坂井めぐみ」の背後関係から、「十津川」と因縁のある「人物」の存在が浮かび上がってきます。
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『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』ノベライズ@集英社「みらい文庫」

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『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編...
映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のノベライズが公開日と同じ10月16日に「みらい文庫」(集英社)として発売されていましたが、発行部数も順調に伸びているようです

「みらい文庫」からは、総ふりがな付き、挿絵多数の『鬼滅の刃 ノベライズ~炭治郎と禰豆子、運命のはじまり編~』(6月26日発売)、『鬼滅の刃 ノベライズ~きょうだいの絆と鬼殺隊編~』(7月17日発売)も発売されており、「まんがノベライズの第一弾、第二弾も大好評で。シリーズ累計50万部突破しています。

『鬼滅の刃』は、2016年2月から2020年5月まで『週刊少年ジャンプ』で連載していた同名漫画が原作です。大正時代の人喰い鬼の棲む世界が舞台で、主人公の少年「炭治郎」は、人喰い鬼に家族を惨殺されたことで生活が一変し、唯一生き残ったが鬼になってしまった妹の「禰豆子」を人間に戻すため、家族を殺した鬼を討つために旅をするストーリーとなっています。

コミックスは現在シリーズ累計1億部を突破する人気作品で、昨年4月から9月にテレビアニメ(全26話)が放送されると、人と鬼との切ない物語に躍動感あふれる映像などが人気を博し社会現象化を起こしています。テレビアニメの続編で最終話からつながる現在公開中の劇場版は、すでに 興行収入233億円を突破 するなど歴代興行収入第5位となる大ヒットを記録しています。
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今年の読書(92)『薔薇の殺人』西村京太郎(双葉文庫)

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今年の読書(92)『薔薇の殺人...
本書『薔薇の殺人』は、2002年11月双葉ノベルスとして刊行され、2004年10月20日に双葉文庫として発行され、8短篇からの構成になっています。

◆『薔薇の殺人』表題作となっている作品で、結婚半年の「田島」は、<Mに甘美な死を・・・>という差出人不明の手紙が送られてきたことにより、いまだに戻らぬ妻「美佐子」の身を案じていました。警察から「美佐子」が殺された事を告げられ、殺害された「美佐子」の胸には嫌いと言っていた赤い薔薇の花が差されていました。薔薇の花に隠された意味を探る「田島」でしたが、第二の殺人事件が起こります。
◆『夜の秘密』新婚旅行の初夜に新聞記者である夫「宗方信一」は突然失踪してしまいます。
結婚する前に「信一」に感じた暗い陰が気になった妻の「美佐子」は、同僚の「田島」の力を借りて、その原因を突き止めようとします。
推理小説という形式を離れ、障害者の問題を主体に宗教的な人生観を絡め考えさせられる思い内容でしたが、秀逸な一遍でした
◆『或る証言』場違いな高級クラブに呑みに来た青年「金田」は、その帰りに腕時計を拾い換金したことにより、殺人強盗事件の犯人として逮捕されてしまいます。彼の弁護を担当する「中村」弁護士は接待したホステス「美佐子」に店に居たありばい時間の証人としての証言を求めますが、「美佐子」ははっきりと覚えていませんでしたが、「仲村」は大きな賭けを裁判に用意をして臨んでいました。
◆『病める心』本短篇は、「西村京太郎自選集1」 『華やかな殺意』 に登場しています。新聞記者「田島」を主人公に据え、新聞記事の報道とは何かという主題に切り込んだ作品ですが、再度読んでも考えさせられる重い主題を扱っています。
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今年の読書(91)『十津川警部北陸を走る』西村京太郎(徳間文庫)

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今年の読書(91)『十津川警部...
本書『十津川警部北陸を走る』は、1998年8月徳間書店より刊行され、2001年10月15日に(徳間文庫)として発行されています。

タイトル名から、北陸関連の電車に乗車するような内容なのかと思いましたが、関係ありませんでした。

公団住宅で女性の絞殺死体が発見されます。被害者は「真田よう子」50歳の主婦です。その後夫の台東区役所広報課長「真田信一郎」も福井県東尋坊で溺死体で発見されます。福井県警は夫が妻を殺して自殺したとの見解を発表しましたが、警視庁の「十津川警部」は疑惑を抱きます。さらに「真田」の部下である「小柳克己」がひき逃げに遭い死亡します。

そんな折、捜査本部宛に一通の手紙が届き、文面には〈真田広報課長も、小柳課長補佐も、殺されたのです〉との告発文でした。

事件の背景を捜査疾行く中で、「十津川」は、2年前に起こった「美人看護婦殺人事件」の被害者「林彩子」の容疑者3人が浮かび上がり、広報課長「真田」の企画する「雷門付近の定点観測撮影企画」の写真で、当日のアリバイが崩れる犯人が起こした犯行ではないかとの思惑で捜査を始めます。

そんなおり、容疑者の1人が自殺を図り、残る2人にしぼられてゆくのですが、事件はさらなる様相を見せていきます。

アマチュアカメラマンが、偶然撮影した1枚の写真から複雑奈連続殺人事件が展開する内容でしたが、よみてとしては、1枚の写真から推理小説を発送することに驚きながら読み終えました。
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今年の読書(90)『華やかな殺意』西村京太郎(徳間文庫)

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今年の読書(90)『華やかな殺...
本書『華やかな殺意』は、2000年10月徳間書店より、単行本として刊行され、2004年4月15日文庫本となっています。
表題の副題に「西村京太郎自選集1」とあり、5篇が納められています。

◆『病める心』・・・新聞記者「田島」は小学校1年生の男子が〈自殺〉との記事に違和感を覚え、再度その事件を掘り起こしていきますが、母親を逆に追い詰めて自殺に向かわしてしまいます。マスコミ報道の正義感とは何かを考えさせられる内容でした。
◆『歪んだ朝』・・・高度成長期前の山谷を舞台にした、10歳の少女の扼殺にまつわる重たい主題の発表当時の時代を感じさせる社会派ミステリーでした。
◆『美談崩れ』・・・地方の支局に飛ばされた新聞記者の東京本社転勤へのスクープ記事を夢見る取材の勇み足を主体にしています。いつも付きまとう問題として、改めてマスコミとは何かという命題を考えさせられる内容でした。
◆『優しい脅迫者』・・・ひき逃げ事故を起こした理髪店の店主「野村」は、ある日事故の目撃者が客として現れ、強請られます。度重なる強請りに「野村」は探偵事務所にゆすりの相手の調査を頼みますが、なんと売れないやくざ役の俳優「五十嵐」でしたが、顔そり中にナイフで首を斬り殺害してしまいます。業務中の事故ということで、執行猶予になりますが、「五十嵐」からの遺書が残されていました。
◆『南神威島』・・・住民340人ほどの離島「南神威島」に医師として赴任した男が、伝染病である天然痘を持ち込んだことで起こる島の風習に翻弄される様を描いています。

本書では、著者の看板主人公である「十津川警部」と「亀井刑事」は登場しませんが、〈自選〉作品というだけあって、密度の濃い内容でした。
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今年の読書(89)『明日香・幻想の殺人』西村京太郎(徳間文庫)

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今年の読書(89)『明日香・幻...
本書『明日香・幻想の殺人』は2003年5月に単行本として徳間書店より刊行されていますが、2005年10月15日より徳間文庫として発行されています。

奈良明日香村の高松塚古墳の傍らで古代貴人の衣装を着た絞殺死体が発見されます。
被害者は東京でレストランを経営していた資産家の「小池恵之介」70歳だと判明、十津川警部と亀井刑事が捜査に乗り出しますが、口座から30億円が無くなっていることが判明、当時の秘書「早川亜矢子」を訪ねますが不在で、彼女の車のトランクから、衣装デザイナー「氏家千代子」の死体が発見されます。

十津川警部と亀井刑事は、「小池」が飛鳥時代の明日香村に興味を示していたことを知り、東京から明日香村に出向きます。

明日香では、古いお寺「千石寺」が改修工事が進んでおり、寺には劇団の主宰者「朝井三郎」が団員と生活しており、飛鳥時代を主体とした劇を上映することになっていました。

蘇我氏三代(馬子・蝦夷・入鹿)にまつわる飛鳥時代を舞台として、日本書紀に絡む話題を中心に据え、当時の歴史を細かく織り込みながらの殺人事件が楽しめました。
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今年の読書(88)『十津川警部の決断』西村京太郎(光文社文庫)

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今年の読書(88)『十津川警部...
本書『十津川警部の決断』は1989年6月「カッパノベルス」として刊行され、1992年12月20日に光文社より文庫本として発行され、また2010年6月には文春文庫としても発行されています。

東京の地下鉄三田線の朝の通勤ラッシュ時の車内で若いOL「西尾ゆう子」が千枚通しで刺殺される事件が起こります。

捜査の過程で、犯人らしき人物が浮かばない中、不動産会社の重役「長谷川健」と名乗る男が自首してきますが、この男の勤務先だという会社には、もう一人の「長谷川健」が実在しており、身元がはっきりしないまま拘留中に第二の刺殺事件が発生してしまいます。

<十津川警部>たち捜査班は、「長谷川」を釈放して尾行を付けますが、あえて「長谷川」は事件を起こし、「自分が本当の長谷川健で会社の人物は、会社ぐるみで偽物を創り出していることを明らかにするために事件を起こした」ことが判明。

そんなおり、<十津川警部>のもとに犯人からの挑戦状が届き、早期の事件を解決するために<十津川警部>は大胆な《決断》を決行します。

文庫本の巻末に母<山村美紗>と親交の深かった<西村京太郎>原作のドラマに多く出演している女優の<山村紅葉>さん(60)との対談が収録されており、写真も掲載されていましたが、今はふくよかな<山村紅葉>さんの当時の細身の姿に驚きながら読み終えました。

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今年の読書(87)『十津川警部、沈黙の壁に挑む』西村京太郎(光文社文庫)

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今年の読書(87)『十津川警部...
著者<西村京太郎>は鉄道ミステリーと呼ばれる作品が多い中、これは鉄道に関するものは登場せず、<十津川警部>を主人公とする刑事物で、初出は全日本ろうあ連盟の『季刊MIMI』に(1990年6月号~1992年2月号)に連載された作品『海の沈黙』で、1996年12月20日に改題され発行されています。

殺人事件の容疑者として60歳の「秋本つね子」が逮捕されます。彼女は資産家の社長の家で家政婦をしていましたが、彼女の家から盗まれたダイヤの指輪が自宅から発見され、その主人夫婦殺しの容疑をかけられていますが、耳が聞こえないので捜査が進まず、福祉事務所の手話通訳士の「小早川京子」が間に入りますが、かたくなに沈黙を押し通します。

そんなおり、第二の殺人事件が起こります。被害者は、私立探偵で、彼の事務所から見つかった写真から「秋本つね子」と同じ家政婦をしている「野口みどり」が男と映っている写真が見つかります。<十津川警部>は、さきの社長夫婦の殺害事件と関係があると思い、合わせて捜査に入ります。

「秋本つね子」の一人息子の「神田浩」は、ス-パー社長の娘と結婚、営業主任として働いており、社長は社会への奉仕としてろうあ者の老人ホームを建てる計画を持っていました。
「神田浩」が母親のために依頼した「関口弁護士」は、ろうあ者ですが、彼は口話法と手話の両方をこなせますが、「秋本つね子」のために「小早川京子」を事務所員として採用しますが、事件のカギを握っている「秋本つね子」が、拘置所内で自殺を図り、一命を取り留めたものの記憶障害が心配され状況の中、さらに第三の殺人事件が起こり、<十津川警部>の捜査も複雑になっていきます。

ろうあ連盟の季刊誌連載ということもあるのでしょうが、ろうあ者への温かい眼差しと、ろうあ者の健聴者への不信感に焦点を当てた、<十津川警部>シリーズとして異色作の社会派ミステリーでした。
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今年の読書(86)『北海道殺人ガイド』西村京太郎(双葉文庫)

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今年の読書(86)『北海道殺人...
<西村京太郎>の『北海道殺人ガイド』は、2003年9月に遊楽出版から「ジョイノベルス」としてかんこうされていますが、2004年11月に双葉文庫化されています。

表題通り、北海道を舞台にした5篇が納められています。

①『殺意の函館本線』では、退職した元刑事が特急「おおとり」から突き落とされた事件を追いますが、特急の窓は開きません。
②『北の果ての殺意』では、快速「ノサップ」が登場。何者かによる転覆事故が発生、雑誌記者がなくなり、東京在住の記者ということで、十津川警部たちが動きます。
③『哀しみの北廃止戦』では、今では懐かしい広尾線の「幸福駅」が舞台となっています。
④『愛と裏切りの石北本戦』では、自動車の爆発事故で亡くなったルポライターが残した1枚の写真から、 貴重な植物が多い礼文島 の高山植物「レブンアツモリ」を巡る盗掘事件が扱われ、植物好きとしては、考えさせられる内容でした。
⑤『最後のブルートレイン』では、特急「天北」を巡る殺人トリック事件に臨みます。

今では廃線となってしまった路線や運行していない列車が懐かしく舞台として登場してきますので、古い鉄道ミステリーも結構楽しめました。
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今年の読書(85)『汝よさらば』門田泰明(祥伝社文庫)

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今年の読書(85)『汝よさらば...
<門田泰明>の本書『汝(きみ)よさらば』には、「浮世絵宗次日月抄」との副題が付いている第一巻になります。

<門田泰明>といえば、代表作の『特命武装検事・黒木豹介』シリーズをはじめ、医療関係の『外科医・津山慶子』シリーズなどを楽しんできましたが、現代小説には珍しく、日本刀を用いた剣劇シーンが多く、その迫力あふれる文章表現から、本人も剣術・剣道の経験者であると言われています。近年では得意の剣劇描写を生かして、時代小説も多数執筆しているようで、本書もその一連の作品に当たるようです。

副題から分かりますように主人公は、浮世絵師「宗次」なのですが、導入部には、駿河国田賀藩の中老「廣澤和之進」が登場、藩の謀反を抑え込むために災難が降りかかるのを避け妻「美雪」を実家の西条家に戻しますが、文中「離縁」のことは出てこないのですが、 「美雪」は「宗次」の婚約者として物語は進みます。「廣澤」は「美雪」を奪われた復讐心に燃え、打貫流の剣術を極めるために道場主の遠縁に当たる人物たちの元で過酷な修行を積み重ねていきます。

一方「宗次」の居る江戸では、老中「堀田正俊」の暗殺を狙う一味が登場、「宗次」も襲撃される立場となり、怒涛の一巻目が終わります。

娯楽小説の押え処は随所に散りばめられており、「美雪」を中心とする「廣澤」と「宗次」との対立を中心に、江戸徳川幕府への謀反が並行して展開されていきそうです。
#ブログ #文庫本 #読書

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