ファルコン植物記(1089)香りのよい【ニオイスミレ】
Mar
9
スミレ科スミレ属の寒さに強い耐寒性の多年草で、分布は西アジアからヨーロッパ・北アフリカと広範囲に渡ります。
草丈は10~15センチで茎は匍匐し、葉は根生で形は丸っぽいハート型です。
花は左右相称の5弁花で、すみれ色と称される明るい藍色が基本ですが、薄紫色・白色・淡桃色などがあり、八重咲きの品種も出ています。
鼻を近づけますと強い芳香性が楽しめ、「バラ」や「ラヴェンダー」と並ぶ香水の原材料として、古くから栽培されていました。
<ナポレオン>が愛した花だと言われ、<シェークスピア>は『夏の夜の夢』のなかで「恋の媚薬」として登場させています。