延岡道路を出て国道10号線で山越えをして佐伯市へと向かいます。来年東九州自動車道が開通するとここは通らなくなる国道です。険しい峠ではないのですが、どう言う訳か交通量が極端に少ないのです。民家も有りません。日豊本線と交差しながら走る道です。折から紅葉しだした渓谷の中を走るのですが何度も趣のある日豊本線の鉄橋が見え隠れしたり交差したりしてとても絵になる風景です。特急列車でも通ればと構えていましたっjが、残念ながら特急列車に会うことは有りませんでした。紅葉の渓谷と橋脚を渡る列車を撮るには最高のロケーションです。
「宗太郎」と言う変わった駅名の駅や、大林監督の「なごり雪」のロケ地の「重岡駅」なども有ります。
佐伯市から臼杵迄は再び東九州自動車道に入って臼杵インター出口付近で日没になりました。今回の旅途中曇ったりもしましたが2日間共に日の出日の入りを見たことになります。
臼杵から佐賀関迄は九州最後の走行です。午後6時発のフェリーに乗る予定です。フェリー乗り場着は5時40分でした。売店で初めて大分焼酎「なしか」を見つけてお土産にしました。
今回の旅は見処の多い旅でした。写真枚数も多かったですがここまでのブログ記録で整理もやっと出来ました。次回は長野県上田市へと早くも誘われてますが、日中が長くて爽やかな初夏に予定して欲しいですね。
高速道路植木インターを下りてすぐ、最初の交差点の横に「味取観世音 瑞泉禅寺」が有ります。最初地点登録していたにも関わらず見落としました。引き返して見て、入り口に種田山頭火の石像と句碑を見つける事が出来ました。種田山頭火はそれまで奔放な生活をしていて大正13年出家して禅僧になり、大正14年ここ味取観世音の堂守となり、読経と句を詠む生活を送るようになった所です。
「松はみな枝垂れて南無観世音」と詠んだ句碑と石像が門前に在ります。
句碑を撮るのが目的でしたが、このお寺、本堂は木立に覆われた小山の上にあって、旧びた長い階段が続いています。折角なので登って見ることにしました。幾つもの石像がそれぞれに違うポーズで建っています。頂上の本堂の両側には16羅漢蔵も祀られています。ちょっと変わったお寺ですが、高みにある為か、街並みが望まれ静寂に包まれたお寺でした。
山頭火は此処で1年と少し居て、再び放浪の生活を送る事となります。
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