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某喫茶店の入り口横に、<ハイビスカス>の鉢が置かれていました。
一見、以前紹介した黄色と赤紅色の取り合わせがきれいな 「ミセスユミ」 という品種かなと見ておりましたが、中心部の赤紅色が淡いのが気になりました。
店先で<ハイビスカス>を眺めているのを不審に思われたのか、ママさんが出て来られて、こちらも少し驚きました。
ママさんから教えていただいたところ、【イエローベル】という品種でした。
確かに、筒状の花姿ですので、言い得て妙なるネーミングです。
黄色一色の <ハイビスカス> も存在感がありますが、淡い赤紅色がほんのりと差す花弁も、なかなかの趣きです。
よくにた感じの花に、 「コエビソウ:イエロークィーン」 がありますが、同じキツネノマゴ科ですが、コエビソウ属の花です。
この【パキスタキス・ルテア】は、キツネノゴマ科ベイサンゴバナ属に分類され、原産地はペルーです。
別名として、形と色から「ウコンサンゴ(鬱金珊瑚)」と名付けられています。
高さ1~1.5メートルの低木種で、葉は先端の尖った楕円形です。
枝先に長さ10センチ内外の花穂をつけ、花穂はハート型の黄色い<苞>が鱗状に四面に並び、四角すいを形作ります。
その黄色い<苞>の間から付き出るように、白色の筒状の花を咲かせる、面白い形を見せてくれます。
葉の緑色と相まって、明るい日差しの中、きれいな色合いを見せてくれる植物だと思います。
「ムラサキゴテン」 と同様に大きな面で広がっていますと、紫色が独特な味わいを見せる【オキザリス・トリアングラリス】です。 別名この葉の色合いから、「紫の舞」と呼ばれています。
カタバミ科カタバミ属の多年草で、原産地は南米ブラジルです。
「オキザリス」は世界中に分布していて、800種を超えていますが、日本ではクローバーとよく間違えられる「カタバミ」をはじめ、5種ほどが自生しています。
一辺が4~5センチはある大きな三角形の葉形を持ち、2~3センチ程度の薄桃色の5弁花を咲かせます。
「オキザリス」の名前は、ギリシャ語で「酸性」を意味する「オクシス」に由来しており、葉や茎には<シュウ酸>を含み酸っぱい所に因んでいます。
日本ではカタバミ属において、球根性のものを「オキザリス」と呼び習わしているようです。
黄色と赤紅色の2色が競合している【オシロイバナ】たちです。
数多く絞り模様を見てきていますが、黄色と赤紅色が<半分づつ>の配色は、まだ採集出来ていません。
なんとか配色が、<50:50>のきれいな配分の花弁を、見てみたいものです。
( 絞り模様も、 合計82種類になりました )
【センニチコウ】という名前からすると、「紅色」が本来の色かなとも思いますが、白色の花(正確には苞葉)を見かけました。
ヒユ科センニチコウ属の一年草で、原産地は熱帯アメリカ~北アメリカ北部を中心として約100種が分布しています。
日本には、江戸時代前期に渡来していますが、【センニチコウ】と「キバナセンニチコウ」の2種類が栽培されています。
最近では、「キバナセンニチコウ」の改良品種 「ストロベリー・フィールズ」 という鮮やかな赤色の花が人気です。
主な開花時期は夏から秋にかけてで、紫紅色・桃色・橙色等の花色があり、乾燥させても色あせない性質を持ちますので、ドライフラワーとしても人気がある花です。
同じヒガンバナ科に花姿がよく似た桃色の 「サフランモドキ」 がありますが、【タマスダレ(玉簾)】の方がやや小ぶりです。
ペルー原産の球根草で、明治初期に園芸植物として輸入されています。
白く美しい花を「玉」に、細長い葉が並んだ姿を「簾」にたとえた和名が付けられていますが、学名的な「ゼフィランサス・カンディダデ」では、とても覚えることはできません。
<種>の「カンディダデ」は純白という意味ですが、最近では黄色や桃色の花弁もあるようです。
葉は細長く、地際から直接出ており、一本の花茎には一輪の花しか咲きません。
上向きに咲く6弁花ですが、花の付け根はくっついて筒状になっています。
夏から秋にかけて花を咲かせますが、花は短命で1~3日でしぼんでしまいます。
葉や鱗茎には、「リコリン」というアルカロイド成分が含まれていますので、注意しなければいけません。
昨日は、同じ「ラン」と名が付きますが、ユリ科のど根性な 「ヤブラン」 を取り上げました。
今日は、「これが<ラン(蘭)>?」と驚いた、色鮮やかな花弁の模様です。
バブル全盛期の頃には、「お店の開店祝い」といえば必ず白色の【コチョウラン】が届けられ、「花茎一本一万円」と囁かれていました。
今は本当に安くなり、家庭でも十分に購入できる価格になっています。
ラン科コチョウラン属に属する<着生ラン>の一種で、別名として学名的に「ファレノブシス」と呼ばれています。
和名では「蝶」の形にたとえられていますが、学名的には「蛾」に因んでいます。
一般的には白色の園芸品種「ソーゴユキディアン」ですが、黄色・紫色・桃色と花弁の色合いの違いは見てきましたが、写真のような花弁の模様には驚きを隠せません。
どのような品種名なのか分かりませんが、ラン科は被子植物としては最大の科で、約750属35000種といわれていますので、知らない「ラン」の方が多くて当然だと思います。
石垣の目地の隙間から、【ヤブラン(藪蘭)】が咲いていました。
クサスギカズラ(ユリ)科ヤブラン属の常緑性多年草で、東アジアに分布しています。
別名としては、ギリシャ神話の女神に由来した学名の「リリオベ」や「サマームスカリ」、和名では「ヤマスゲ(山菅)」とも呼ばれる植物です。
開花期は夏から秋で、花は淡紫色の花径5~6ミリの小さな大きさで、穂状に咲かせ、葉は細長く先端は垂れています。秋になりますと、熟した紫黒色の丸い実を付けます。
日本には、この【ヤブラン】以外にも、「ヒメヤブラン」や「コヤブラン」の三種があり、園芸品種では葉が斑入りの「フイリヤブラン」が、葉だけでも観賞対象として人気があるようで、公共の植え込みなどでもよく見かけます。
性質的には、下草的に藪の中でも繁殖する元気な植物ですが、日の当たる石垣の目地に元気に花を咲かせている姿は、繁殖力が旺盛な証拠です。
今年は、白地の絞り模様の【オシロイバナ】が少ない感じで、なかなかお目にかかれません。
特に、白地に黄色の原色がはっきりと入った絞り模様は、まだ見たことがありません。
遺伝子のなせる自然の色の変化ですが、絞り模様の出にくい色の組み合わせがあるのかもしれません。 ( 絞り模様も、合計76種類になりました )
遠目に見かけましたら、銀色に光るものが見え、なんだろなとおもいました。
近寄りますと、水巻をしたあとのようで、多肉な葉の間に「水」が溜まり、日差しを受けて輝いておりました。
「葉」も独特の色合いの<エケベリア>属の多肉植物ですが、品種も多く約150種ほどあり、多彩な形を見せてくれます。
バラ目ベンケイソウ科エケベリア属に分類され、メキシコを中心に分布しています。
多くは茎がない無茎で、ロゼット状に葉が付き、鋸葉ではありません。
ベンケイソウ科としては、有名な 「金のなる木(花月)」 や 「サンシモン(アエオニウム)」 、「火祭り」 などをアップしていますが、どれも肉厚の「葉」が特徴的な植物たちです。
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