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黄色系の<ボタン>の品種、【ハイヌーン】です。
「ハイヌーン(high noon)」といえば、日盛り・真昼・正午等の意味がありますが、西部劇ファンとしては、<ゲーリー・クーパー>が保安官「ヴィル・ケイン」演じた『真昼の決闘』(1952年:フレッド・ジンネマン監督)の原題( High Noon)を思い出します。
日本では太陽の色は赤色ですが、アメリカにおいては真昼間は黄色く見えるのでしょう。
【ハイヌーン】は、ボタン科ボタン属の落葉樹、八重咲き、中輪品種のアメリカ種で、開花時期は4月~5月ごろ、二季咲きの傾向があるようです。また、花弁の基部に炎の形をした茶褐色の斑紋があり、花付きがよく、芳香があります。
茎の葉のわき目から花を縦一列に並ぶように咲かせています、マメ科ソラマメ属の【ソラマメ】の花を見かけました。
【ソラマメ】は、地中海、西南アジアが原産地と推測されています。また、大粒種はアルジェリア周辺、小粒種はカスピ海南岸が原産地であるとする二源説もあるようです。紀元前3000年以降中国に伝播、日本へは8世紀ごろ渡来したと言われ、インド僧<菩提仙那>が渡日し、<行基>(668年~749年)に贈ったのが始まりとも言われています。
和名の由来は、豆果(さや)が空に向かってつくため「空豆」、または蚕を飼う初夏に食べ、さやの形が蚕に似ていることから「蚕豆」という字が当てられています。居酒屋のお品書きでは「天豆」でしょうか。
花期は3~4月で、【ソラマメ】の花は、実が大きい分、他の豆類に比べると大きめで直径3cmほどです。種類で若干色は違いますが、日本で多い「一寸豆(いっすんまめ)」という品種は、薄紫色の花弁に黒っぽい縦筋がたくさんあり、下側の左右対の花弁に真っ黒い(本当はとても濃い紫)目玉のような丸い模様が入っています。
鉢植えで「【エンドウ】を栽培されているのを見つけました。【エンドウ(豌豆)】は、マメ科の一・二年草です。広く栽培され、食用となっています。一般に、「エンドウマメ」とも。別名に「ノラマメ」、「グリーンピース(未熟の種子を食用とする場合の呼び方)」、「サヤエンドウ(莢豌豆・絹莢、未熟の莢を食用とする場合の呼び方)」。日本での栽培品種には、「ウスイエンドウ(うすい豆)」、「キヌサヤエンドウ」、「オランダエンドウ」などがあります。
「カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)」 も【エンドウ】と同様に食用としての利用が行われ始めましたが、こちらの栽培利用はその後断絶し、今日では雑草とみなされています。
ツタンカーメンの副葬品から見つけた種を、発芽・栽培に成功させた 「ツタンカーメンのエンドウ」 も一時流行りましたが、最近では見かける機会が少なくなりました。
マメ科の【エンドウ】の花は、普通「蝶型花」という特有の形態をしています。大きい花弁が1枚、中ぐらいの花弁が2枚、小さい花弁が2枚の5弁花で、<雄ずい>は10本、そのうち9本は根元で融合し、1本だけ離れています。<子房>は細長く、受精後に<莢>になります。
昨日紹介した 「ヒヤシンス」 の上側に置かれていた鉢植えのキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草【アネモネ】です。開き切っていませんが、かなり立派な<蕚片>の大きさです。
一般に春先に花を開くが、その花は「一重咲き」のものから 「八重咲き」 のもの、花色も 桃、青、赤、白等。草丈も切花用の高性のものから矮性種まで、野生種のみではなく、現在では様々な園芸品種が栽培されています。
種は長い毛を有し、風によって運ばれます。春のはじまりのおだやかな風が吹き始める頃に花を咲かせることから、英語での別名は「Wind flower(風の花)」といいます。【アネモネ】には花弁はなく、<萼片>が同じ働きをしています。
花好きのご近所の玄関先に【ヒヤシンス】の鉢植えが置かれています。花の色合いから見ると、おそらく「ブルージャケット」という品種だと思います。
キジカクシ科ツルボ亜科ヒアシンス属の【ヒヤシンス】は「チューリップ」や「スイセン」などと並んで、春の花壇を彩るポピュラーな秋植え球根植物です。葉と花とのバランスがよく、均整のとれた草姿でボリューム感もあり、強い香りを漂わせます。
ギリシャ神話にも登場し、古くから観賞されて数多くの品種がつくり出されてきました。日本では、10品種ほどが栽培されています。野生種の花は青紫色ですが、園芸品種は花色も豊富です。主にオランダで育成され、ダッチヒヤシンスと呼ばれています。球根の表皮が花色と同じような色なので、球根を見るとおおよその花色がわかります。
通常は1球から1本の花茎が出ますが、大きな球根では、さらに1~2本の花茎が伸びてきます。最近は、何本もの花茎が一度に出て咲く、マルチフローラタイプの品種も育成されているようです。
明治初期に日本に入ってきたと言われています【カンパニュラ】は、キキョウ科ホタルブクロ属の、主として地中海沿岸地方に原産する植物から改良された観賞用植物の総称です。本来は、ホタルブクロ属のラテン名(学名)です。釣り鐘を意味する言葉に由来し、花の形が釣り鐘に似ているところからなづけられました。英語では「bell flower」といいますが、この英名を持つ植物は十種以上あります。
写真の【カンパニュラ】は、<オーシャン)という品種で、「ディープブルーオーシャン・ ブルーオーシャン ・ホワイトオーシャン」の3種類のうちの「ディープブルーオーシャン」です。
花は晩春から夏にかけて咲くものが多く、総状花序または穂状花序をなし、釣り鐘型の3~8cmくらいの花を数輪から数十輪咲かせる。花色は、青や紫または白が多いが、ピンク色のものもある。横向きに咲くものが多いが、受け咲きや下向き咲きの品種もあります。
欧米の園芸辞典には、50種以上の品種があるようですが、日本で栽培されているのは、「フウリンソウ」 ・ 「ホタルブクロ」 ・ 「モモバギキョウ」 ・ 「リンドウザキカンパニュラ」など数種類です。
< 「ブルーフレグランス」(画像:宮崎日日新聞) >
宮崎市のJA宮崎中央(藤原榮伸組合長)が出荷するスイートピーの品種「ブルーフレグランス」は、東京都中央卸売市場の卸売会社・大田花きが優れた花をたたえる今年の「フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA」新商品奨励賞に選ばれています。
淡い紫で、透明感があります。そして、普通のスイートピーの香りとはまた異なる、芳香があり、とても良い香りをもっています。花は一般的なスイートピーよりも、ほんの少しだけ小ぶりですが、しっかりした茎が特徴です。
同賞は最優秀賞に次ぐ賞の一つで、約20万種から選出。14回目を迎える賞で、宮崎県からの入賞は初めてになります。
居住しています、住宅団地の進入路の脇に、近隣の方々がお世話されている花壇があり、その中の【皇帝ダリア】が咲いています。背丈は高くなく2メートルほどの高さでした。
キク科ダリア属の植物は、メキシコから中米に27種が分布しており、茎が木質化する3種が「ツリーダリア(キダチダリア)」と呼ばれています。【皇帝ダリア(Dahlia imperialis、D・インペリアリス)】は、そのなかでも特に茎が太くなり草丈が高くなります。
皇帝ダリアは、日が短くならないと花芽ができないので、開花期が遅く11月下旬から咲き出します。近くに街灯や電灯があると日が長いと感じ、花芽をつけないので注意が必要です。
よく成長すると5~6mにも達し、2階の窓 から花を楽しめるようになりますが、草丈を高くしたくない場合は、何回か切り戻して高さを調整します。
ご近所のお花好きのお家の前庭に、白色の花を咲かせる<オキザリス>が繁殖しています。
<オキザリス>は、 カタバミ科・カタバミ属(オキザリス属)の球根植物で南アフリカ原産です。別名:として「ハナカタバミ」と呼ばれ、草丈は 10~30cm(種類によって異なる)、開花期は、種類によって異なり、また耐寒温度:も種類によって異なります。
<オキザリス>は800~850種と種類が多く、大きく二つに分けて夏に休眠する種類と冬に休眠する種類があります。
夏に休眠する種類は秋に芽を出して秋から春にかけて花を咲かせるタイプ、秋だけ花を咲かせるもの、春に芽を出して春に花を咲かせるものがあります。
冬に休眠するタイプのものは暖かくなる5月以降に芽を出して夏に花を咲かせます。
白色の<オキザリス>としては、【パーシーカラー】 などの品種がありますが、写真の<オキザリス>は、【プルプレア】 (別名:バリアビリス)と呼ばれる品種で、曇り空の時には開花しません。
ご近所の玄関口にてプランターで【ショウキズイセン(鍾馗水仙)】を育てられていました。温暖な四国、九州、沖縄の山野に自生するヒガンバナ科ヒガンバナ属(リコリス属)の多年草です。同属の仲間に「ヒガンバナ」、「ナツズイセン」、「キツネノカミソリ」などがあります。花期は9~10月ごろで、ヒガンバナ属の中では最も遅い開花時期です。「ヒガンバナ」同様、葉を出す前に花茎を伸ばして遠目にも鮮やかな黄色い花を横向きに付ける。その花はヒガンバナ属の中で最も美しいともいわれています。
花茎は50~70cm、花の径は6~10cmほどで、茎の先に4~10個が輪生します。花弁は6枚で、縁が波打ってしわになり少し反り返る。和名はその様を厄病の悪神を追い払ってくれるという鍾馗様の長いひげにたとえて付けられたといいます。花弁の中央から長い雌しべと雌しべの花柱が突き出しています。
別名に「ショウキラン(鍾馗蘭)」。ただ同じ名前の植物がラン科にもあることから、混同を避けるため「ショウキズイセン」と呼ばれることが多いようです。ラン科の「ショウキラン」は夏に径3cmほどの淡紅紫色の花を付けます。「ショウキズイセン」は属名からヒガンバナなどとともに「リコリス」とも呼ばれます。この名前はギリシャ神話に登場する海の神リコリスに由来する。英名は「ゴールデン・スパイダー・リリー」。
葉は細長い剣状で、花が終わった後に出て、冬を越し翌年の夏に枯れます。「ショウキズイセン」は中国、台湾にも分布していますが、日本のものに比べ葉の幅が広く「オーレア」と呼ばれています。「シロバナヒガンバナ」 はこの「ショウキズイセン」と「ヒガンバナ」の交雑種といわれています。また「ショウキズイセン」と「キツネノカミソリ」の交雑種は「アケボノショウキズイセン」と呼ばれる。地下の鱗茎は「ヒガンバナ」と同じくリコリンなど有毒なアルカロイドを含んでいます。
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