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よく手入れされた植え込みの中に、【ヘンルーダ】を見つけました。
ミカン科ヘンルーダ属の多年生常緑低木で、原産地は南ヨーロッパになります。
「ハーブ」として、葉には山椒に似た強い匂いがあり、江戸時代に渡来、料理の香り付けに使われました。
樹高は50センチから1メートルほど、葉は青灰色を帯びたものと黄色みの強いモノ、斑入りのモノなどがありますが、対生して二回羽状複葉の形状です。
夏に茎頂に散房花序をつけ、黄色の5弁花を咲かせます。
虫除けの「ハーブ」として、「キイチゴ」やバラ科植物のそばに植えますと匂いで害虫の「コガネムシ」を遠ざけると言われていますが、「アゲハチョウ」の幼虫はミカン科の葉ということで大好物で、一長一短です。
アメリカ人の少女<アンナ・ジャービス>が、亡き母のために「白いカーネーション」を贈ったことをきっかけに、5月の第2日曜日を「母の日」として制定したのは<ウィルソン大統領>の時代で1914(大正3)年、今年でちょうど100年目になります。
日本では、昭和初期の時代から<香淳皇后>のお誕生日である3月6日を「母の日」としていましたが、戦後アメリカと同様に5月の第2日曜日になりました。
わたしが子供の頃の<カーネーション>は、赤色か白色ぐらいでしたが、最近では多彩な色合いと形状があり、贈り物としても楽しめる時代です。
ちなみに、(1)「アンティグア」・(2)「フーガ」・(3)「レイブ」・(4)「レージュ」という品種です。
黄色の<カーネーション>の花言葉は「軽蔑」・「嫉妬」ということもあり、最近はあまり見かけなくなりました。
花径2~3センチのミニバラの【八女津姫(ヤメツヒメ)】ですが、この花を見た某県知事が「レンゲに似ているね」と感想を漏らしたことから、園芸業界では「レンゲローズ」で流通しています。
細い茎に房状に咲いた花は「レンゲ草」に似た花姿で、挿し木で増殖させた株が「レンゲローズ」として流通しています。
花色は桃色で花芯部は白色、花弁数は10枚ほどです。
この【八女津姫】は、1961(昭和36)年、伊丹荒牧バラ園の<辺春佳四郎>さんが作出された品種で、外国産のDNAは混じっていません。
【八女津姫】は、日本書紀に出てくる福岡県八女地方の山の女神の名前です。
膨らんだ<蕚筒>がかわいらしい【グリーンベル】ですが、最近は 切り花 としても人気が出てきているようです。
ナデシコ科シレネ属の植物で、原産地は北アフリカ、和名では「フウリンカ(風鈴花)」です。
シレネ属の仲間は多くあり、200~700種類と文献によりばらつきが見られます。
高さ1メートル程の草丈で、1本の茎から数輪の花を咲かせます。
風船のように膨らんだ<蕚筒>から、白色の5弁花を咲かせ、花弁には深い切れ込みが見られます。
属名は分泌物を多く含んでいることより、ギリシア語の「sialon(唾液)」に由来しています。
また、酒の神様<バッカス>の養父<シレネス>が、酔って泡を吹いた様子に例えたり、膨らんだお腹の様子に見立てたとの説もあるようです。
赤紫色の花である 「ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)」 や、青色の 「ツルニチニチソウ」 に囲まれた、【シュロガヤツリ】を見かけました。
カヤツリグサ科カヤツリグサ属の一種で、原産地はマダガスカルです。
背丈は1メートルほど、花茎は真っ直ぐに直立し、断面は丸みを帯びた三角形をしており、艶がある濃い緑色をしています。
花茎の先端から多数の<苞>を出し、長さ10~20センチ、これがらせん状にほぼ水平からやや斜め上に着き、上から見ると放射線状に広がる形です。
花序は<苞>の中心から伸びて<花序枝>となり、それぞれの先端に少数の長楕円形の小穂を着け長さ5~10ミリ程度、成熟するにつれて柄が伸び、苞葉の間から垂れ下がります。
矮性の<ニチニチソウ(日々草)>を、某マンションに整備された花壇で見つけました。
キョウチクトウ科ニチニチソウ属の植物で、原産地のマダガスカルでは多年草ですが、日本では一年草扱いです。
葉は長楕円形で対生、花径は3~4センチ程度の大きさです。花弁は5枚あるように見えますが、正確には根元が筒状でつながっており、先だけが5裂して花弁のように見えています。
花は短命で3~5日しか持ちませんが、毎日次々と新しい花を咲かせるところから、<ニチニチソウ>の名が付けられています。
キョウチクトウ科の植物らしく、この<ニチニチソウ>も種々のアルカロイドを含み、薬用植物として利用されてきています。
葉が「斑入り」の【ハコネウツギ(箱根空木)】を、見つけました。
スイカズラ科タニウツギ属の植物で、日本固有種です。名称に「ハコネ(箱根)」と付いていますが、箱根地方にはあまり見かけないようで、確かな原産地は不明です。
花期は5~6月頃ですが、昨年末には時期的に見て <二度咲き> の花を見かけて驚きました。
雌雄同株の両性花で、枝先あるいは葉脇に散房花序を出し、咲き出しの頃は白色ですが、淡い桃色から濃い桃色(赤色)へと変化していきます。
良く似た仲間に「ニシキウツギ」がありますが、【ハコネウツギ】の管筒は、<蕚>より先で急に広がり、釣鐘状に大きく膨らんでいます。
植え込みの花壇の中で、低木の陰にならないように花茎を曲げて咲いていました【ジャーマンアイリス】です。
アヤメ科アヤメ属の一種ですが、本種はアヤメ属の植物を交配させて作りだされた園芸品種で、野生のモノは存在しません。
別名として、品種改良が行われた国名により「ドイツアヤメ」、また赤色以外はほとんどの色が揃うことから「虹の花(レインボーフラワー)」と呼ばれ、「アイリス」はギリシア語で「虹」を意味します。
花径も13センチと大きく、白いブラシ状の<ひげ>が印象的で、中央の花弁(内花被片)が直立した花姿は、立体的でボリューム感十分です。
春先に、白色の釣鐘状の花を咲かせる【ブルーベリー】です。
ツツジ科スノキ属に分類されています落葉低木果樹の総称として使われ、日本には1962年にジュージア州から導入され、東京都小平市で栽培が始まりました。
花後に1~1.5センチ程度の青紫色の果実を実らせ、原産地の北アメロカでは古くから果実を食用としてきました。
野生(原種)は丈が数十センチほどですが、品種改良が進み多くの品種が作られています。
目の健康食品としてのサプリメントがありますが、「アントシアニン」の薬理効果は完全には解明されておらず、日本ではこれを薬効成分とした医薬品は認可されていません。
花径3センチばかりのミニバラとして、人気のある【グリーン・アイス】です。
1971年アメリカにて、<ラルフ・S・ムーア>により作出されました。
蕾は淡い桃色、蕾が開きますと真っ白いポンポン咲きの花姿になり、さらに透明感のある淡い緑色へと、時間の経過と共に花色が変化するのが魅力的な<バラ>の品種です。
気温の低い時期に育つと花弁の縁に桃色が入り、時間の経過と共に淡い緑色へと変わります。
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