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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(118)『プライド』真山仁(新潮文庫)

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今年の読書(118)『プライド...
NHKの土曜ドラマとして著者の『ハゲタカ』が放映され、国内外で多くの賞を受賞しています。
2009年には東宝系で、「ハゲタカシリーズ」として3冊目の『レッド』が、『ハゲタカ』として映画化されたのを、購入した『レッド』(2009年4月刊行)の帯の宣伝で知りました。

『ハゲタカ』シリーズは、海千山千の企業買収の世界を描いた経済小説ですが、今回の『プライド』は、それぞれの分野の<プロ>としての心意気を表した6篇の短篇小説と一話の掌編小説で構成されています。

<プロ>として絶対に譲れないモノはなにかという大きなテーマを、政治・医療・農業・食品業界等を舞台にして語りかけています。

<医学に情熱をもった人間が、医学の中心にいないからです。(略)挙句に、患者の脈も取ったこともない厚労省の医系技官が、医療革新というお題目を唱えているからです。>
さしずめ私の業界に合わせると、<一級建築士の資格もなく、建築の設計に携わったこともない建築系技官が、建築士法などを机上で考えているからです。>となり、フンフンと一人納得をしておりました。

<何のために人は働くのか。そして、どうすれば矜持を守ることができるのか。それを守るために、どれくらいの犠牲に耐えられるのか。>
著者の提示する命題は、<プロ>としていつも身に付いて回ることですが、<プロ>として恥ずかしくない仕事だけはし続けなければいけない立場、改めて考えさせられた一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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エメラルド
Commented by エメラルド
Posted at 2012-10-28 03:33

プロとしての自覚を持って仕事をしている人が少ないと感じる今日この頃です。

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2012-10-28 12:44

本当にそうですね。
偽装問題や粉飾など、プロフェッションとしての自覚の足りなさが目立ち、哀しく思います。

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