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いつもの立ち呑み屋さんが定休日ということで、今宵は「仙草」さんに出向きました。
おいしい料理や「突き出し」も楽しみですが、カウンターに飾られているママさんの大好きな【カサブランカ】の品種を確かめるのも、楽しみになりました。
今回も白色の【カサブランカ】からは想像もできない暗紅色の花で、<内花被>に入る根もとの黄色い模様や、点々と入る斑が印象的な品種です。
この【カサブランカ】シリーズも7種類目になりましたが、毎回驚きの花姿と対面しますので、どこまで品種改良が進んでいくのかなと、気になる<ユリ>の世界です。
春の七草のひとつのである「ハコベ」はこの【コハコベ(小繁縷)】のことを指し、古くから親しまれています。
ナデシコ科ハコベ属の越年草で、日本にはムギ類の栽培と同時に渡来した史前帰化植物です。
世界中に約120種が分布しており、日本には「ミドリハコベ」や「ウシハコベ」等、約20種が確認されています。
花径5ミリほどの白色の小さな花で、蕚片は5枚、花弁も5枚ですが、根元まで深く2裂しているために一見10枚の花弁に見えています。
雄しべは1~7本、花柱は3個出ています。
葉は1センチほどで、茎の下側に毛が列をなす<列毛>が生えている特徴があります。
春の山野菜としておひたしなどで食することができ、また鶏の餌としても与えられていました。
植物のネタに困りますと、JR三宮駅から南側の国道2号線まで南北につながる大きな道路、通称「フラワーロード」に出向きます。
道路両側の植え込みには四季折々の花や樹木たちが、季節に合わせて植え替えられています。
今回も春らしく、桃色の「チューリップ」やこの<アネモネ>の花で埋め尽くされていました。
植えられていた<アネモネ>はすべて青紫色の花でしたが、数十輪植え込まれている中、なぜかこの一輪だけが<八重咲き>でしたので、嬉しく眺めておりました。
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。
和名では「ボタンイチゲ(牡丹一崋)」や「ベニバナオキナグサ(紅花翁草)」と呼ばれていますので、本来は 深紅 の色合いの花だとおもいますが、この青紫色の八重咲きもなかなかいい趣きがある花姿です。
なんとも面白い植物の【ラセンイ】は、イグサ科イ属の常緑多年草で、北半球の温帯地域に分布しています。
畳表に使用される「イグサ」の園芸品種で、別名「ラセンラン(螺旋蘭)」とも呼ばれています。
地下に根茎があり、そこから棒状の茎が螺旋を描いてクネクネと立ち上がる形状に人気があり、古くから草もの盆栽や山野草として観賞用に栽培されてきています。
茎は円筒形状で、葉は退化して茎の基部に<葉鞘状>についています。
5~6月頃、茎の先端に茶褐色の花を房状に咲かせますが、地味であまり鑑賞の対象として扱われていません。
ベンケイソウ科カランコエ属の植物は主にマダガスカル、アフリカ・中近東・東南アジア・台湾・中国等におよそ100種ほどが分布していますが、そのほとんどはマダガスカル・東アフリカに集中しており、カラフルな花や美しい葉、面白い株姿など多数あり、変化に富んでいます。
赤紅色の釣鐘型の花を下向きに多数咲かせ、4裂にて花弁の先端は外側に反り返っています。
短日性の植物ですので、夏以降は日が当らないようにすれば花が付きやすい性質です。
同じ釣鐘型の花姿で、花の先端が黄色くなる<カランコエ・ウエンディー>という園芸品種もあり、これはオランダのワーゲン大学で作出されています。
庭に設けられたアルミフェンスの隙間から、垂れさがるように【オウバイ】が咲いていました。
モクセイ科ソケイ属の落葉性半つる性低木で、ジャスミンの仲間ですが花自体に香りはありません。
和名に「梅」が付いていますが、花の形が似ているだで、バラ科の「梅」とは無関係です。
原産国は中国で「迎春花」と表記され、春先一番に咲く花として知られ、日本には江戸時代初期に渡来しています。
黄色花を咲かせる頃にはまだ葉がなく、枝に並んだように咲く姿は目に鮮やかに移ります。
つる性の枝が風に揺れる姿に、しばし足を止めて眺めていました。
昨年末、ぽつんと一輪だけが紅葉した葉と共に咲いている 【ユキヤナギ(雪柳)】 をアップしましたが、ここ数日の陽気ではや五分咲きでした。
バラ科シモツケ属の落葉低木で、秋には葉も紅葉して黄色から赤色に変色後に落葉して枝だけの姿になります。
春先になりますと新緑の若葉とともに小さな白色の5弁花で株全体が埋め尽くされます。
枝が弓状に湾曲し太姿が、「ヤナギ」に似ているところから名づけらていますが、柳の仲間ではありません。
原産地は日本とも中国とも言われており、中国での表記は「噴雪花」で、やはり密集した花のイメージが感じ取れる名前になっているようです。
丸っこいハート型の葉を持つ【タチツボスミレ(立坪菫)】を、路傍で見かけました。
スミレ科スミレ属の多年草として、ほぼ日本全国の平地から山地にかけて分布しており、日当たりのよい道端や野原、あぜ道などで見かけます。
日本のスミレ属も種類が多く、様々な花姿を見せてくれます。
【タチツボスミレ】の名が付くだけでも、白色の花弁の「シロバナタチツボスミレ」、淡桃色の花弁の「サクラタチツボスミレ」、白色の花弁で<距(花の後ろにある飛び出した部分)>だけ紫色の「オトメタチツボスミレ」、葉の葉脈に沿って赤い色が入る「アカフタチツボスミレ」などが挙げられます。
葉はあまり艶がなく、花期は3~5月、花茎は葉の間から出て立ち上がり、先端に5弁花の花を咲かせます。
夏に付ける蕾は<閉鎖花>といい、蕾の中で受粉して結実する特徴を持っています。
昨晩台湾料理「仙草」さんにて、新しい【カサブランカ】が飾られているのを目にしました。
【カサブランカ】本来の大きな白色の花弁と蕚に、花の中心部からそれぞれの先端にかけて黄色のぼかし模様が入っていました。
花径も25センチ以上あり、かなりの大きさです。
花弁も蕚にくらべて幅広く、中心に2本の盛りあがるスジがはっきりと見て取れました。
次々と新しい色合いや絞り模様の【カサブランカ】が出てきますが、まだまだこの先も楽しめそうです。
花径2センチにも満たない小さな花ですが、黒色に近い濃い紫色の花弁が印象的な【ネモフィラ】の品種<ペニーブラック>です。
ハゼリソウ科ネモフィラ属の一年生植物で、「ネモフィラ・メンジーシー:インシグニスブルー」の園芸品種として作出されています。
一般的な <ネモフィラ> はその薄青色の色合いから、和名では「ルリカラクサ(瑠璃唐草)」、英名では「Baby Blue-Eyes」と呼ばれていますが、この<ペニーブラック>の色あいからは見合わない名称です。
匍匐性があり横に広がる草姿ですので、花壇のグランドカバー向きであり、強烈な個性のある色合いですので、咲き誇りますとかなり壮観な景色を見せてくれそうです。
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