主人公の<北原十和子>は33歳、8年前に別れた<黒崎俊一>が忘れられず、15歳年上の<佐野陣冶>ともう6年も一緒に暮らしていますが、彼は犬食いで不潔、下品で卑屈な性格で、地位もお金もない工務店勤めをしています。
ことあるごとに<十和子>は彼を罵り足蹴にしていますが、そんな折、壊れた腕時計の修理のトラブルでデパートに勤める<水島真>と関係を持ち、男の甘い言葉になおさら<陣冶>を疎ましく思い始めます。
前後して<黒崎>が3年前から行方不明になっているのを刑事の訪問で知り、<十和子>は、<陣冶>が彼を殺したのではないかと疑い始めます。
最後に待っているのは、読者の予想を覆す事件の真相で、<陣冶>が見せる<十和子>への「愛」の形に驚愕せざるを得ません。
お膝元の湊川神社では、早くも七五三のお知らせ看板が挙げられており、内容を見て、「ギョッ」としました。
なんと五歳男児の鎧兜のパックが45000円だとか…。
子供の成長を祝い、長寿の願いの行事でしょうが、余りにも高額なお払い料に疑問を感じてしまいました。
一人っ子が多いので、お金をかける親御さんや祖父母さんがおられるのだと思いますが、それにしても「ギョッ」とする金額で、ちなみに紋付袴の着付けセットで、39000円です。
神からも見放される格差社会が、神社でもあるのかと感じるのは、私だけのひがみでしょうか。
お昼ご飯を食べようと、お店の玄関を開けるときに、足元の盛り塩の形が目に留まりました。
多くの飲食店の店先には、この盛り塩がよく置かれていますが、ほとんどがそのまま盛っているか、円錐形が多い中、三角錐の形でしたので、足が止まってしまいました。
盛り塩に正式な形があるのかどうかは知りませんが、手間のかかる形に整えられている大将の心遣いが、にくいなと感じました。
携帯電話の普及で、町中に公衆電話が少なくなって来ています。
また、電話機に対するイタヅラも多いようで、今後ますます設置される箇所が限られてくるでしょう。
たまたま公衆電話の前を通りかかりましたら、受話器が外されたままになっていました。
「また誰かのイタヅラなのか」と思い、フックに掛けますと10円玉が返却口に落ちてきました。
ありがたく小銭入れに仕舞い込みました。いいことをすれば、思わぬことがあるもんですね。
いつもの立ち飲み屋さんで呑んでいますと、常連の女性客からおすそわけの飲み物を頂きました。
呑み屋さんでお酒の持ち込みはご法度でしょうが、そこは常連客のなせる技、お店の許可を貰いありがたく呑ませていただきました。
【ZIMA】という名称で、ファミリーマート限定販売だそうです。
発売元ははアメリカのビールブランドのクアーズですが、製造は中国。無色透明の液体で、アルコール分は4.5%と、ビールよりも控えめで、味は甘酸っぱい感じです。
この製品もそうですが、ファミリーマートなどに限定のアルコール飲料が存在していること自体に驚きました。
たまには、コンビニのお酒のコーナーを、覗いてみないといけませんね。
大学病院の屋上から身元不明の女性が墜落死をした事件から、物語は展開していきます。
自殺か他殺かが不明のまま捜査は進みますが、科学捜査研究所顧問医<上月>が司法解剖を行ったところ、彼女は機能を果たす男性器と女性器を持つ体を持ち自家受精で妊娠、内臓は上下反対という驚くべき体内構造を持っていました。
彼女が呑みこんでいた紙片から、28年間閉鎖された病室に隔離された<西夢苑好子>との関連が浮かび上がり、今では地図上から名前の消えた「八火村」の存在が事件に絡んでいると考えた<上月>は、温泉旅行を兼ねて現地に出向いていきます。
解剖医としての<上月>は、村自体に遺伝子の異常もしくは化学物質での異常があるのではと、大学病院の遺伝学者<白神>に協力を求めて再度現地に足を向けるのですが・・・。
歴史ある閉ざされた村を舞台に繰り広げられる異形な人間の存在と、現代医学の遺伝分野を平行に描きながら、捜査する刑事が主役ではなく、解剖医<上月>の推理で事件の解決をみる、戦慄の医学ミステリーが楽しめる一冊でした。
多くの観光客が訪れる港町、神戸です。地元に居ながら、神戸らしいお土産は何だろうと考え込んでしまいます。
そんな折、某お菓子屋さんの店先で、写真の<のし紙>を見つけました。
「神戸からの きもち 気持ち キモチ」
決して、これが商品名称ではなく、箱の<のし紙>として使われているようです。
なんとなくいい雰囲気で、頂いた方もうれしくなるのではないでしょうかねぇ…。
ある家族に養子として引き取られた美少女「エスター」が巻き起こす惨劇を描いた『エスター』が、2009年10月10日より、全国で公開されます。
赤ん坊を死産で失い、悲しみに暮れていた夫婦「ケイト」と「ジョン」は、養子を迎えようとある孤児院を訪れます。そこで出会った少女「エスター」に強く惹きつけられた2人は、彼女を引き取ることになります。しかし、日に日にエスカレートする「エスター」の不気味な言動に、「ケイト」は不安を覚え始めます。
原作は<アレックス・メイス>の小説で、主演は『ディパーテッド』の<ベラ・ファーミガ>、監督は、2005年公開の『蝋人形の館』というホラーがデビュー作の<ジャウム・コレット=セラ>が務めています
<太宰治>の同名青春小説『パンドラの匣』(1946年)を、『パビリオン山椒魚』(2006年)の<冨永昌敬>が監督を務め映画化した『パンドラの匣』が、2009年10月10日より全国で公開されます。
結核のため出兵することもかなわず太平洋戦争終結を迎えた少年「ひばり」は、「健康道場」と称する風変わりな結核療養所に入所。気まぐれで明るい看護士の「マア坊」や、美人看護士長の「竹さん」、個性的な療養患者たちとの日々を通して、次第に生きる活力を取り戻していきます。
主演は『フレフレ少女』の<染谷将太>、「マア坊」に<仲里依紗>、芥川賞作家で歌手の<川上未映子>が美人看護士の「竹さん」を演じ、女優デビューしています。
10月に入り、穏やかな日が続く季節なのか、やたらと催し物が目白押しの日曜日でした。
芸術の秋を代表するように、神戸ビエンナーレ展がメリケンパーク近辺であり、スイングジャズのコンサートがスペースシアターで開催されていました。
そんな中、ディオ神戸で開かれていた「将棋フェスティバル」を覗いてきました。
神戸といえば、須磨区出身の谷川浩司九段を外せません。
当日も細身の体にダブルのスーツでダンディに多面打ちの指導将棋をされていました。
有名プロとの対局料は1000円。1回25人を相手に、次々と順番に打たれていたのを眺めておりました。
対局されている人たちは真剣そのもので、周りの観客も熱心に見ておりました。
私は将棋よりも、囲碁をたしなみます。
ブログル仲間の人達の中には、将棋ファンの方も多いと思いますが、相手の駒を自分の兵隊として使うのは、なんだか性格に合いません。
谷川九段には、地元出身者として、また今年からは日本将棋連盟棋士会会長になられているようですので、ささやかな応援はしたいですね。
(写真は、谷川浩司九段、久保利明棋王、瀧川晶四段、室田伊緒女流初段)
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