アズマヤマアザミ(東山薊);
アズマヤマアザミは、関東地方・中部地方の山林内や林縁で見れる。
茎高が1.5~2mにもなる草本。総苞は細い円筒形でクモ毛がありやや粘着性がある。
小さな頭花が穂状にびっしりつくことで見分けられるが、交雑種も多いようだ。
茎葉 は長楕円形で先は鋭く尖り、長さ25~50㎝、羽状に中~深裂し刺針がある。
頭花は穂状 につき、上向きまたは斜め上向きに咲く。葉は茎を抱かない。
和名の由来は四国、九州に分布するヤマアザミに似ていることから。
仔細に見ると、茎や葉裏に白色の軟毛がある。普通、花色が薄い。
頭花の柄(花序柄)が無柄でなく短柄のものが殆どだがやや長いものもある。
花が枝先に単生するものもあり、また下向きに咲くものも見られる。
総苞片は、短くわずかに反り返り先に短い刺がある。小花は狭筒部が広筒部より長い。
ネバリアズマヤマアザミは、東北地方、北陸地方、近畿地方に分布、総苞が著しく粘る。
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散歩をしているとこんな所に、と思いがけない野草を見つけることがある。
新たな発見はめったにないことだが、あるべき所に花が見えないことも多い。
里山・里地は、人の管理、整備で様相が変わってしまう。
ところが、数年すると顔を魅せることがある!?!
遠目に、林の奥にあれぇ??と眼に飛び込んできた野草があった。
散歩路脇の手に届く所にかつて咲いていた花が、林の奥まった所に健気に咲いていた。
50年も前に教えられた言葉“Naturschutz”初心、原点”を思い出した。
「令和肆年(皇紀2682年)10月03日、記」