《今いち・・寂しい”冬至"という祭事》
冬至と言ってもどことなく実感がわかない。温暖化ゆえか??
12月下旬の冬至だが、各年によって日付は異なる(二十四節気で計算)。
一年で一番昼の時間が短い日=太陽が一番南に下がる日」を冬至と云う由。
冬至は、歴史(歴)にとっての年中行事だが、今やクリスマス行事に隠れてしまった。
冬至を風習として陰陽五行思想に基づき研究した人の説では、「一陽来復」の日との事。
冬至と同時期のクリスマス(キリストの誕生日)だが、後世におけるキリスト教教会の産物。
聞く所によれば、クリスマスは「太陽の復活」を祈った西洋での土着行事だったとか。
冬至と称するは、24節気で1年で夜が最も長く昼が最も短い日の事を言うのだが。。。!
天文学に云えば、太陽の黄経(こうけい)が270度に達する日で太陽が一番南にある状態。
又、一陽来復(いちようらいふく)とは、冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、
この日を境に再び力が甦ってくるという前向きな意味合いを含んだ言葉に由。
冬至を境に運も上昇するとされており、かぼちゃを食べ栄養を付ける風習もあるとか。
更には、身体を温めるゆず湯に入り無病息災を願い、長く寒い冬を乗りきる。先人の知恵。
冬至にかぼちゃを食べる???而して二十四節気との関係は、、、!?!
春夏秋冬一年間を二十四分割し、その中で最後に位置するのが冬至。
農耕が盛んだった日本、「雑節(ざっせつ)」という暦を合わせて旧暦として用いて来た。
雑節に節分や彼岸等があり、七十二侯(二十四節気を三分割)と云う言い方もある。
一陽来復のお守りは、家の中にその年の吉方向に貼り付け一年間運をむかいいれる由。
冬至に、ゆず湯に入る!?!「冬至」と「湯治」、「ゆず」と「融通」を掛けているとか。
厄払いをするように、運を呼び込むためにゆずで体を清める習慣も存在していたらしい。
独特な香りを醸し出す柚子。そしてカボチャだが、収穫期は、夏だ、、、。!?!
それを3か月間貯蔵して水分が飛ばされると糖分が増し、11月~12月頃に美味しく熟成する。
冬至には、かぼちゃを煮て食べると風邪をひかない、と言われ厄除けとしても用いられた。
斯様なかぼちゃを食べる習慣が江戸時代にはすでにあった。今より、保存食が一般化していたか。
冬野菜が貴重であり、また、収穫し保存食としても置いたほうが栄養価、味ともに良くなる。
試行錯誤、経験則で完成された事が、事象変異で忘れ去られてしまう、一例か。
歴史を再思考する。見過ごしてしまったことでも新感覚で和文化を盛り上げよう、みなさん。
「令和肆年(皇紀2682年)12月22日、記」