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神戸:ファルコンの散歩メモ

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『写楽・考』北森鴻(新潮社文庫)

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『写楽・考』北森鴻(新潮社文庫...
東敬大学助教授として民俗学を教える美人の<蓮丈那智>を主人公とする<蓮丈那智フィールドファイル>シリーズの三冊目が本書です。

彼女は異端の民俗学者と呼ばれ、フィールドワークの先々でトラブルに巻き込まれますがが、見事な推理で事件を解決していきます。

研究室助手の<内藤三國>の目線で書かれ、同じ助手の<佐江由美子>共々<蓮丈>の調査先である日本各地へメールで呼び出されては、過去の民俗学の現象とつながる現在の事件にかかわっていきます。

本書には表題作を含めて4篇が収録されていますが、『写楽・考』では著者の作品でお馴染みの「旗師」の <宇佐美陶子> が登場、美術界と絡めて面白くまとめていました。

どの作品も、現在の日本における民俗学の位置づけの目線がしっかりとしていて、あらたに登場した狐目の教務主任<高杉康文>が、いい脇役として登場していました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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元気です、サカイさん

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帰りがけに顔を出します立ち飲み屋「福寿」に、お元気な御仁がおられます。
サカイさん、御歳96歳という人生の大先輩です。
毎日、カクシャクとして夕方の5時頃には、お店に来られます。
まずは、黒ビールとチーズクラッカー。その後は熱燗になり、その日の気分で酒のアテを注文されています。
週末以外の日課で、顔出しが遅い時には、「湊山温泉」にてのんびりと過ごされ、その帰り道と決まっています。

ご自宅は舞子なのですが、わざわざ山陽電車に乗られ、新開地まで一杯飲みに来られるという御仁です。

この立ち飲み屋「福寿」、新開地駅開通と同時に営業開始ですから、はや今年40年目をむかえます。わたくしもこの店では顔として、相当古参の方なのですが、おそらく開店当初からのお客さんは、サカイIさんだけではないでしょうか。

カウンターの向こう側の店員さん達も、50歳を過ぎた女性ばかりなのですが、サカイさんから見れば、まだまだ若い女性達です。混雑して忙しい時などに、お話し相手をしてもらえないと、少しばかり機嫌が悪くなりますが、まだまだお元気な印だと笑って見ております。

今晩も、「いつもおかわりなく、お元気ですね」と挨拶をいたしましたら、サカイさん曰く、「この頃、歳をとりまして」とのご返答。
わたくしを含め、周りの常連客は唖然としてしまいました。
「サカイさんが歳や言うたら、わしらはなんやねんなー」と、おっちゃん連中は苦笑しておりました。

100歳を迎えられた名古屋の姉妹、金さん・銀さんがおられました。
お祝い金を頂いて、「このお金、何につかわれます?」との質問に、「老後の為に貯金いたします・・・」と答えられておりました。

121歳で、元世界最長長寿の徳之島の泉重千代さんは。ギネスブックの訪問を受けた時に、「好きな女性のタイプは?」と聞かれ、「やっぱ年上かのう・・・」と答えられておりました。

お店の常連客達は、サカイさんが100歳で、来店される日を期待して待ってます。
いまだ杖も使われないほどの元気さです。たぶん大丈夫でしょう。
その時、サカイさんからどのような名セリフが飛び出すのか、今から待ちどうしくてなりません。
#ブログ

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賑やかな音

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♪タラタタンタタン、タラタタンタタン・・・
 「このフォークソングは、ヤマギシが野菜を売りに来たな」

♪雪やコンコン, あられやコンコン・・・
 「灯油の販売か」

♪いらなくなったバイク、バイクはありませんか・・・
 「廃品回収業か」

♪ピー、ピー・・・
 「焼き芋屋さんも来るのか」

♪トーフー、トーフー・・・
 「はや、夕方の時間か」

久方ぶりに平日に家にいると、普段静かな住宅地が、結構賑やかなものだと分かります。
神戸市が初期に開発した団地の一角に住んでいますが、進入道路は1本しかなく、これが遮断されますと世間との断絶と相成ります。
市バスも一時間に1本。ジュースの自販機がバス停前にあるだけの住宅地ですので、いろんな業者が、気を利かせてか、巡回してきます。

赤ちょうちんをぶら下げた屋台でも来るのなら、喜んで毎夜顔出しするでしょうが、希望通りにはいかないものです。
#ブログ

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『リアル鬼ごっこ』@<柴田一成>監督

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『リアル鬼ごっこ』@<柴田一成...
独創的な設定が話題を呼び、累計Ⅽ万部以上を売り上げた<山田悠介>の同名小説を映像化した『リアル鬼ごっこ』が、2008年2月2日より全国で公開されます。

日本全国の〈佐藤さん〉が相次いで死亡するという事態が発生します。その原因は、国王が独裁政治を敷くもうひとつの日本にありました。

そこでは国王の命令により、〈佐藤〉姓を持つ人々が命がけの鬼ごっこに強制参加させられていたのです。彼らは1日のうち数時間、国王が放った鬼に捕まらないよう逃げなければなりませんでした。

出演は、<石田卓也>、<谷村美月>、<大東俊介>、<松本莉緒>、<柄本明>が名を連ねています。
#ブログ #映画

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『ラスト コーション』@<アン・リー>監督

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『ラスト コーション』@<アン...
『ブロークバック・マウンテン』で2005年度アカデミー監督賞を受賞した<アン・リー>監督が、再び禁断の愛を描いた2007年アメリカ・台湾・中国・香港合作製作の『原題:色,戒』が、邦題『ラスト コーション』として、2008年2月2日より全国で公開されます。

1942年日本軍占領下の中国・上海を舞台に、抗日運動の女性スパイ、「ワン」(タン・ウェイ)と、彼女が命を狙う日本軍傀儡政府の顔役「イー」(トニー・レオン)による死と隣り合わせの危険な逢瀬とその愛の顛末が描かれます。

第64回ベネチア国際映画祭では金獅子賞とオゼッラ賞(撮影賞)のダブル受賞を果たした作品です。
#ブログ #映画

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『ラスト、コーション』@<アン・リー>監督

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『ラスト、コーション』@<アン...
『ブロークバック・マウンテン』で2005年度アカデミー監督賞を受賞した<アン・リー>監督が、再び禁断の愛を描いた2007年アメリカ・台湾・中国・香港合作製作の『ラスト、コーション』が、2008年2月2日より公開されます。

1942年日本軍占領下の中国・上海を舞台に、抗日運動の女性スパイ「ワン」(タン・ウェイ)と、彼女が命を狙う日本軍傀儡政府の顔役「イー」(トニー・レオン)による死と隣り合わせの危険な逢瀬とその愛の顛末が描かれています。

2007年・第64回ベネチア国際映画祭では金獅子賞とオゼッラ賞(撮影賞)のダブル受賞を果たしている作品です。
#ブログ #映画

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バーのガイドブック

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神戸大学の学生が、バーのガイドブック『バーへ行こう。三ノ宮編』を発行したとの記事を目にしました。

三ノ宮にある約300軒のうち、42店舗が掲載されているとのこと。

「バーに興味があったが、店の情報を得る手段がなかった」と代表の方の弁がありました。

「う〜〜ん」とうなってしまいました。
グルメのお店の紹介と違い、「バー」は特殊な分野だと、私は、感じているからです。

プライベートの占める要素の多い空間に、言い換えれば、大人の感性が必要な空間に、興味本位の若者が顔を出すとういうのには、賛同しかねるからです。

新聞記事によりますと、当初承諾を得られたのは、18店舗だとか。さもありなんでしょう。
まともな感覚のバーの経営者なら、記事にひかれただけの客が来店し、本来の常連さんが楽しめなくなることを拒むはずです。

いまはなくなりましたが、「コウベハイボール」のようなパブ的な雰囲気の店の紹介はいいと思います。
一見お断りではありませんが、それなりの人生経験をつんで、バーではお酒を楽しんでもらいたいと思うのは、ひがんだ中年男の考え方なんでしょうね。

ガイドブックを手にすることはないでしょう。
お気に入りの「バー」の名前が載っていましたら、悲しくなると思いますから。
#ブログ

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『隠蔽捜査』今野敏(新潮文庫)

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『隠蔽捜査』今野敏(新潮文庫)
著者には、台場をはじめとする海岸地域を管轄する警視庁東京湾臨海警察署を舞台とする、安積警部補率いる刑事強行犯係の活躍を描く<安積斑シリーズ>がありますが、今回新しく<竜崎伸也>を主人公に据えてのシリーズが始まりました。

<竜崎伸也>は独特の信念とキャリアとしての矜持を持つ警察庁の官僚。ある時、暴力団員の殺人事件が発生。10年前の少年犯罪が関わっていたことを知った<竜崎>はその対応の遅さに怒り、同じくキャリア官僚で小学校からの同級生である警視庁刑事部長で本事案の捜査本部長を務めている<伊丹俊太郎>や刑事局に詰め寄るが、暴力団の抗争が原因だからそんなに慌てることはないと取り合ってくれません。

しかし次々と起こる殺人事件に方針を変更、捜査のやり直しの過程で警察官が殺人に関わっているのではないかという疑念を抱きはじめます。そんな中、息子の<邦彦>が薬物を使用していることを知り、仕事と家庭の問題の中、捜査に携わっていきます。

本書で、第27回吉川英治文学新人賞を受賞しています。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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閉店@ステーキハウス【神戸レンガ亭】中央区北長狭通3丁目

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この20日の日曜日、神戸市中央区の「神戸レンガ亭」というステーキハウスが、38年の歴史に幕を閉じられました。
山田社長自身82歳という高齢と、後継者不足を理由にあげられています。
名店と言われる条件は、材料がよくておいしいことは必要条件で、十分条件ではありません。
いいスタッフの確保も必要でしょうし、なによりも客側の「もっといい店にしてやろう」という心構えがないと、いい店には育っていきません。

ここ数年、長年慣れ親しんだお店の多くが、閉店していきます。

昼となく夜となく通った中央区橘通の洋食屋「赤ちゃん」などは、閉店してから半年程は、閉めた店の扉に誰が掛けたのか、大学ノートが吊るされ、再開希望のメッセージで一杯でした。

阪神・淡路大震災の時にご主人は「もうやめるわ」と言いながら、お客からの励ましで、営業を再開されました。
白内障が分かった時にも「もうやめるわ」と言っていましたが、手術で以前よりも良く見えるようになったわと喜んで、店を継続されてきました。
さすがに、30年以上開店当初より二人三脚で店を切り盛りされてきた奥さんが亡くなられては、一人での再開は酷というものでしょう。

昔からの知名度だけで、グルメ雑誌に掲載され、胡坐をかいている店も多く存在しています。多くのお客から親しまれ、惜しまれて閉店するお店というものは、常連客にとって、経営者以上につらいものがあります。
#ブログ

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『母べえ』@<山田洋次>監督

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『母べえ』@<山田洋次>監督
<山田洋次>監督と<吉永小百合>主演による人間ドラマ『母べえ』が、2008年1月26日より公開されます。

<黒澤明>監督作品のスクリプターとして活躍した<野上照代>の自伝的小説を原作に、激動の昭和初期をたくましく生き抜こうとする1人の母の姿を通して家族の素晴らしさを描き出しています。

昭和15年の東京。「野上佳代」は夫の「滋」や2人の娘と仲睦まじく暮らしていました。しかし、ドイツ文学者の「滋」(坂東三津五郎)が、反戦を唱えたとして治安維持法逮捕されてしまいます。悲しみにくれる「佳代」(吉永小百合)と2人の娘(志田未来、佐藤未来)でしたが、父の教え子や親類、近所の人たちに支えられ、明るく力強く生きていこうとします。

戦争の悲劇を描きながらも、平和や家族の大切さ、幸せとは何かを、改めて思い出させてくれる作品です。
#ブログ #映画

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