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神戸:ファルコンの散歩メモ

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<小川 晴央>『サクラの降る町』@KAエスマ文庫

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<小川 晴央>『サクラの降る町...
「第10回京都アニメーション大賞 KAエスマ文庫特別賞受賞作品」の<小川 晴央>(31)の文庫『サクラの降る町』(イラスト:フライ・KAエスマ文庫刊))が、5月22日に発売されています。

<小川 晴央>は、2013年、「三年B組 中崎くん(仮)」を第20回電撃小説大賞に応募し、金賞を受賞。当該受賞作を改稿・改題した『僕が七不思議になったわけ』で、2014年2月に「メディアワークス文庫より作家デビューしています。

『サクラの降る町』は、空から花びらが降る不可思議な現象「アマザクラ」が物語のカギで、突如発生したその現象を巡り、「秘密」を抱えた少女たちの運命が動き出すストーリー。

「ツバサ」、「ヒヨリ」、「ルカ」、性格も考え方も違う3人が抱えるそれぞれの心の葛藤、人間関係、家族とのかかわり、消えない後悔など、「アマザクラ」をきっかけにゆっくりと紐解かれていき、子どもと大人の狭間で揺れ動く少女たちの心の動きを丁寧に描いている作品です。
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今年の読書(34)『結願』小杉健治(集英社文庫)

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今年の読書(34)『結願』小杉...
<小杉健治>の弁護士「鶴見京介」を主人公とするシリーズも『生還』(2019年4月19日集英社文庫刊)に次いで、本書で11作目になりました。

表紙カバーのお遍路さんの姿とタイトル『結願』の通り、冒頭では、「鶴見」が高松弁護士界の「津野達夫」と一番札所に参拝、途中「無罪の神様」といわれた「浦松卓司」と遭遇するのですが、妻を亡くしたことで弁護士業を引退しての遍路巡りと思われたのですが、のちに大きな伏線となってきます。

「鶴見」は、妹「加奈」を自殺に追いやった元恋人「河原真二」を視察した容疑で逮捕された兄の「大峰」和人」の弁護人となります。当初「大峰」は殺人を否認していましたが、アリバイがなく、自白するのですが、「大峰」は調査を進める過程で、「河原」が以前にも恋人を毒殺した容疑で無罪になっている過去に不審をいだき、当時裁判記録を読み込み、関係者を探し出し真実を解き明かしていくのですが、「河原」の無罪を勝ち取ったのが、「浦浦」弁護士でした。
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今年の読書(33)『嵯峨野花譜』葉室麟(文春文庫)

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今年の読書(33)『嵯峨野花譜...
「植物記」 や <生け花> をシリーズ化してきている者として、何とも気になるタイトルの『嵯峨野花譜』(2020年4月10日・文庫本刊)でした。単行本としては、著者の亡くなる(2017年12月23日)年の2017年7月に刊行されています。

江戸後期の文政年間、大覚寺の花務職に任じられた華道未生流二代「不濁斎広甫」のもとで、修行を積む16歳の少年僧「胤舜」を主人公に据えています。

「広甫」より、「人の心を見る修行」を諭され、様々な依頼で花を活けつつ、花の名手になっていくその成長とともに明らかになる出自の過酷さ。母「萩尾」との別れや祖母とのわずかな邂逅、やがては自分を捨てた父「水野忠邦」とも対面し、人生の過酷な運命の中で、純粋な気持ちを崩すことなく花と取り組む姿が、とても清々しい気分にさせてくれる物語でした。

嵯峨野大覚寺、祇王寺、大原野の西行桜の勝持寺、知恩院・妙蓮寺などを舞台として、著者の花にちなんだ和歌、歴史や能の知識を背景に、著者が晩年歩いた京の街と、その古典の知識がふんだんに盛り込まれ、生け花の神髄としての「心の花」としての「和」の余韻に浸れる一冊でした。
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今年の読書(29)『本所おけら長屋(十四)』畠山健二(PHP文芸文庫)

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今年の読書(29)『本所おけら...
『下町のおきて』(1997年8月・読売新聞社)や『下町呑んだくれグルメ道』(2016年7月・河出文庫)などの著書がある、墨田区本所育ち<畠山健二>の『本所おけら長屋(十四)』(2020年4月7日刊)です。このシリーズを読みつないでいるわけではなく、家人に新刊本の購入依頼した新聞広告の切り抜きの裏面がたまたま本書の宣伝広告となっていて、本来買い求めたかった表側の書籍とは別物が間違って購入されてきました。

というわけで、いきなり(十四)からの登場となっています。本シリーズは、2013年7月の一巻目刊行以来、大人気の『本所おけら長屋』シリーズ。江戸落語や下町漫才の台本で鍛え抜かれた技をひっさげ、文庫書下ろし時代小説として発刊されています。

隅田川と堅側に挟まれた一角にある「おけら長屋」を舞台として、個性豊かな住人たちが、日常生活に起こる出来事を、米屋の「万造」と酒屋の「松吉」を中心として、下町人情を絡めて、描いた四編が収録されています。

松吉の義姉、「お律」が「おけら長屋」にやってきます。二十両を奪われたという若者「新吉」を助けた「お律」は、田畑を打った虎の子の大金二十両を貸してしまう『まつあね』。
酒好き者同士の徳島藩の「若芽錦之介」と津軽藩「甲斐守高宗」との交流を描いた『かたまゆ』。
家を飛び出して2年ぶりに身重となって「おけら長屋」の裏手にある「金閣長屋」に戻ってきた「お菜美」の古都の顛末が描かれる『きれかけ』。
長屋の住民が娘のように思っている「お糸」の出産を巡る大騒動が描かれる『おみくじ』など、読み終わるとほのぼのとした人情話として、短いタイトルの意味がよくわかる短編集でした。
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今年の読書(27)『新任刑事(下)』古野まほろ(新潮文庫)

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今年の読書(27)『新任刑事(...
前作)『新任刑事(上)』に続く)『新任刑事(下)』ですが、読み終わって、「これはすごい」と唸ってしまう、結末と秀逸な構成の刑事物としての物語でした。

やや冗長的な刑事としての細かい仕事内容のてじゅんや描写、しかも作成される各種作成書類がそのものの体裁として、文中に綴じられていた伏線、会社組織にたとえられてゆく警察組織の縦社会の意味合い、刑事としての観察眼の重要性、などが、見事に(下巻)に集約されています。

新任刑事の『原田貢」の面目躍如といった誰もが予想していなかったであろう予想外の結末で、交番所から彼を刑事として引き抜いた「土居」署長の見識等もさすがですが、帯に書かれているように。見事な警察署としての「職場小説」であり、新任刑事としての「成長小説」であり、「本格ミステリー」として楽しめ、伏線の見事さに二度読みしたくなるエンターティナメントでした。

本書は、テレビドラマ並びに映画の実写化が期待できる、刑事ミステリーで、ぜひ一読してほしいおすすめの出来ばえです。
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今年の読書(26)『新任刑事(上)』古野まほろ(新潮文庫)

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今年の読書(26)『新任刑事(...
刑事物好きとして、著者<古野まほろ>の 『パダム・パダム』 が面白く読めましたので、文庫にての新刊の広告を見て購入したのが、本書『新任刑事(上)・(下)』の2冊です。

冒頭の書き出しで、景観殺しの傷害致死の時効寸前の「渡辺美彌子」が登場しますので、ある程度の筋立てを予測しながら読み出しましたが、標題通り新任刑事「原田貢」の刑事としての捜査環境と警察組織の描写に徹した感じで(上巻)は費やされています。

愛予警察署の駅前交番勤務から、「土居」署長の抜擢で刑事捜査一課強行班に組み込まれた28歳の巡査長「原田貢」は、同期の「上内亜梨子」巡査部長のしたで、次々と舞い込む変死体や作成しなければならない膨大な書類作成に新人として奮闘していました。そんなおり、「原田貢」は、全国指名手配の逃亡犯「渡辺美彌子」に関するタレ込み電話を受けます。

「美彌子」に殺害されたのは愛予警察署の公安課長ということで、時効完成まで2カ月と迫った事件に愛予警察署として犯人確保は「土居」署長の至上命令でした。

上甲警部以下の強行班メンバーの執念の追跡が始まります。タレ込み電話を元に強行班はスナック「ルージュ」に勤務している人物が「渡辺美彌子」だと突き止め逮捕に向かうのですが、女に逃走されるところで(上)の347ページは終わります。
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今年の読書(24)『昭和アイドル映画の時代』寺脇研(光文社知恵の森文庫)

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今年の読書(24)『昭和アイド...
映画プロデューサー、映画評論家として知られる元文部官僚<寺脇研>(67)が、アイドル映画にスポットライトを当てた書籍が『昭和アイドル映画の時代』です。

目次には「歌謡御三家の登場」「若大将・加山雄三の60年代」「酒井和歌子の時代」「百恵・友和の時代」「薬師丸ひろ子の時代」といった人気スターをピックアップした章や、「グループサウンズ映画の時代」「アイドル青春映画の衰退と劇画ブームの到来」「松竹青春路線の復活」「ジャニーズ映画の時代」といったジャンルに焦点を当てた章など、さまざまなテーマで構成されています。

<橋幸夫>(76)、<西郷輝彦>(73)、<加山雄三>(83)、<内藤洋子>(69)、<薬師丸ひろ子>(55)、<郷ひろみ>(64)、<山口百恵>(61)、<松田聖子>、<原田知世>(52)、<後藤久美子>(46)ら昭和の日本映画界を彩ってきた多くのスターやアイドルの名が登場し、映画での活躍が刻まれている584ページでした。
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今年の読書(23)『ある映画の物語』フランソワ・トリュフォー(草思社文庫)

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今年の読書(23)『ある映画の...
フランスの映画監督<フランソワ・トリュフォー>(88)の著作『ある映画の物語』(単行本1986年8月・草思社刊)が文庫本(1760円)となって再刊されています。翻訳は映画評論家の<山田宏一>が務めています。

本書は、『大人は判ってくれない』「1959年)・『突然炎のごとく』「1962年)・<トリュフォー>監督の最大のヒット作。 セザール賞主要十部門受賞。アカデミー外国語映画賞にノミネートされた『終電車』(1980年)などで知られ、ヌーヴェルヴァーグを代表する監督の1人である<フランソワ・トリュフォー>が、自作2作品を通して、映画という芸術形式の創造の秘密を赤裸々にかつ率直に綴った稀有な内容となっています。

本書ではディストピアSF『華氏451』(1966年)の撮影日記、映画作りの混乱する現場を描いた『映画に愛をこめて アメリカの夜』(1973年)のシナリオを通して<トリュフォー>の創作の秘密が明かされています。

俳優のわがままや技術上のトラブルなど、スケジュールに追い立てられる日々が多彩なエピソードで彩られています。
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今年の読書(22)『サムのこと 猿に会う』西加奈子(小学館文庫)

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今年の読書(22)『サムのこと...
本書は、 第152回「2015年)直木賞を『サラバ!』で受賞した<西加奈子>のすでに発表されています短篇作品3篇に、加筆・修正して新たに文庫化(2020年3月11日刊)された一冊で、タイトルにもなっています、(1)『サムのこと』、(2)『猿に会う』、(3)『泣く女』が収録されています。

(1)『サムのこと』は、なぜ「サム」と呼んでいたのかもわからない「伊藤剛」を、26歳の男女5人が、交通事故で亡くなった「サム」の通夜に雨の日に出向く話です。ゲイの僕「有本」の目線で、「サム」との思い出が5人の仲間とのエピソードを絡ませ、「誰が死んでも。何が起こっても、日常は変わりない」人間関係を描いています。

(2)『猿に会う』は、中学1年生からの仲良し3人組の25歳のパラサイトシングル状態の日常を切り取り、日光東照宮の陽明門のパワースポットへ旅行する顛末を通して3人の友情関係の源を描いています。

(3)『泣く女』は、和歌山県の高校野球県大会も終わった「ノリオ」が、同じ野球部の幼馴染の「堀田」と、卒業記念に、太宰治に憧れている作家志望の「堀田」の提案で太宰の足跡を追うべく青森県に旅行に出かけます。
ダダイズムに憧れる「堀田」だけに、海辺で「泣いている女」を見かけ、太宰のごとき小説を夢見て希望に溢れます。

どの作品も、昔からの友情関係を基盤に描かれており、人生の節目にふと相手に感じる「何か」を機微にとらえた短篇だと感じました。

ちなみに、『猿に会う』は、動画配信サービス「dTVドラマ」として「乃木坂46」4期生が出演、4月10日(金)より全4話として配信されています。
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『宇宙でいちばんあかるい屋根』@<藤井道人>監督

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『宇宙でいちばんあかるい屋根』...
<清原果耶>(18)が映画初主演を務める『宇宙でいちばんあかるい屋根』に<桃井かおり>(69)が出演することが発表されています。

『パンの鳴る海、緋の舞う空』(1999年1月5日・集英社刊)で第11回小説すばる新人賞を受賞した<野中ともそ>の小説『宇宙でいちばんあかるい屋根』(2003年11月・ポプラ社刊)をもとにした本作は、血のつながりのない母と実父の間に子供が産まれることに疎外感を抱く悩める14歳の中学生「大石つばめ」(清原果耶)とキックボードに乗るド派手な身なりの謎の老女「星ばあ」(桃井かおり)が過ごすひと夏を描くファンタジードラマとして、『新聞記者』 (2019年)の<藤井道人>(33)が監督を務めています。

『宇宙でいちばんあかるい屋根』は、2020年秋に全国で公開が予定されています。
原作小説の文庫本は、2006年7月25日にKADOKAWAから一度文庫化されていますが、映画化に伴い光文社から4月14日に刊行されます。
#ブログ #文庫本 #映画

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