春分の日は、朝から雨でした。
山陽東須磨駅の手前にある交差点まで降りてきましたら、、彼の後ろ姿を見かけました。
雨の中、傘を差してのお仕事です。
仕事とはいえ、ご苦労だなーと感じました。
「ワコーレ」は、神戸市内で一番大手のマンション業者さんのブランド名です。
「雨の中たいへんですね」
「仕事ですから」
「夕方までですか?」
「はい」
椅子に座ってはいますが、来るか来ないかのお客さんを待ちながらというのは、座禅修行みたいなもので、無我の境地ではなく、何かを考え続けているんでしょうね。
JR新長田駅界隈がずいぶんと変わりました。
阪神淡路大震災後の再開発で、高層のビル街になってしまいました。
まだ、計画中の建物もあるみたいで、庶民のバタ臭い町並みは、思い出の中でしか味わえません。
そんな思いを巡らせながら、国道2号線側にあります、沖縄関係の製品を販売しているお店に出向きました。
もちろん、ソーキソバやラフテーといった定番の沖縄料理が食べれるお店も併設されていますので、しばし琉球ワールドが楽しめます。
ブラブラと散歩をしておりましたら、目につきましたのが「花粉症に効く?人気の泡盛」の文字。
「んん?」としばし足を止めてしまいました。
「そんなんあったのか?」と飾られている朝日新聞の切り抜きを、読んでみました。
日付は2005年2月11日付。2007年1月には、フジテレビでも大々的に宣伝されたようですが、わたしには初耳の話し。
本当に効くのなら、すでに耳にしてもよいはすではないかと思ったのですが、なにせ相手は「泡盛」です。癖のある「泡盛」ですので、はじめから毛嫌いされているからかなーと善意にも考えました。
それでも、石垣島産のこの泡盛、名前からして「請福=せいふく(征服)」ですから、語呂合わせではありませんが、花粉症を止めてくれる効き目があるような気がいたします。
まさか、酔っているうちは麻痺しているから、治ったと思うんじゃーないでしょうね。
年に一度開かれる元帝都大アメリカンフットボールの飲み会に参加していた<西脇哲郎>は、その飲み会のあとで、<日浦美月>と十年ぶりに再会します。<美月>は、<西脇>の妻<理沙子>と一緒の帝都大アメリカンフットボール部の女子マネジャーでした。<美月>は理沙子の親友でもありました。
<哲郎>は、<美月>を自宅に誘ったが、そこで衝撃の事実を知らされることになる。ひとつは、<美月>は性同一性障害であり、現在は男として生活していること。もうひとつは、ある人物を殺してしまったという事実でした。
<美月>は、警察に自首することを考えていましたが、<哲郎>と<理沙子>は彼女を引き止め、そして彼女を匿うことにします。やがて、同じアメリカンフットボール仲間で<美月>の元恋人でもあった<中尾功輔>も協力することになるのですが。
しかしある日、<美月>は忽然と<哲郎>と<理沙子>の前から姿を消してしまいます。そして、それに呼応するかのように<中尾功輔>も姿を消します。<哲郎>たちは、消えた<美月>と、中尾>を探し出そうとしますが、その過程で、次々と驚くべき真実を知ることになります。
大学時代のアメリカンフットボール時代の青春を絡めながら、仲間たちの友情と、性同一障害者の心理を描き、思わぬ事件の真相に、驚愕の結末を迎える筋書きの構成の巧みさに感心しながら、622ページの長編を読み終えました。
当サイトの管理人より
わたしも、事務所を構えて今年20年目を迎えます。
独立当初は仕事もなく、よく散歩がてらに事務所から数分の大倉山図書館(市立中央図書館)に足を運んでおりました。
そんな事務所との往復時に、よく利用していたのが、地下鉄大倉山駅のそばにあるこの珈琲店「こらっと」です。
猫は、好きでも嫌いでもありませんが、店内はママさんの好みで猫グッズであふれています。
店名の「こらっと」も、たしかタイ原産の猫の名前だったと記憶しています。
樹齢何年ものケヤキのテーブルや柱が、自然な感じで、ゆったりと珈琲を味あわせてくれました。
自分の歩んできた時間と共に、ママさんも頑張っているんだと思いますと、店の前を通るだけで、同じ頃事業を始めた者同志として妙に元気づけられます。
定休日が月曜日というのも、図書館の定休日と重なっていて、必ず行けば開いている都合のよい珈琲店です。
一日中、雨が強い日でした。
さすがに散歩好きのわたしも、強風の中、傘を差してまで地上を歩こうとは思いませんでした。
神戸在住者ですが、普段歩くことのない、市営地下鉄海岸線の地下道を利用して、大丸側から「花時計前駅」まで歩きました。
駅の壁に、なんやらタイルがはめこまれています。
説明プレートを読みますと、「地下鉄海岸線開業の記念に、また、これからの新世紀を担っていく子どもたちの誕生を祝って、市民の皆さんと事業者の方々と行政が一体となって駅舎整備を行う”共同の駅舎づくり”の一環としておこなわれたものです」とあります。
読んでいて、意味が分かりづらいのですが(わたしだけでしょうか?)、ようするに開業した2000年と同じ年に生まれた赤ちゃんたちの「手形・足形」が、飾られておりました。
今では7・8歳になられている子供さんたちでしょう。はたして、「共同の駅舎づくり」とはどのようなことだろうと、はなはだ疑問に感じながら、鑑賞しておりました。
今日から、神戸大丸のミュージアム神戸で、小堀遠州「美の出会い展」が開催されます。
千利休によって固められた茶道が、孫の宗旦によって「わび」に傾いていったとき、必然的に起こったのが遠州の「芸術茶」です。
日本に亡命していた、ブルーノ・タウトも遠州をほめ、「日本の生んだ最大の芸術家」と称しています。
小堀遠州は、学生時代に興味を持ち、おおいに研究させて頂いた人物です。
いつもの立ち呑み屋さんに、元町通りの古美術商の番頭さんがおられ、いつも招待券を下さります。今回は、わたしがこの方面に興味があることを知っておられるので、複数枚頂きました。期間中、何回か足を運ぶつもりです。
招待券のバックは、わたしが遠州の研究をしていた大学ノートです。
ノートのタイトルは「きれい寂びを求めて」、全3冊。
本棚に入れたままでしたが、貴重な青春の遺物です。
男は、歩いていて、民家の塀越しに咲き誇る花に目が止まった。
「ん?梅にしては、珍しい色合いだなぁ~」と、立ち止まりしばし眺めていた。
この時期、T.Nomuraさんの「梅シリーズ」の印象が強く残っていたらしく、頭の中は梅の花のことばかりであった。
「きれいでしょう、今日一度に咲いたんですよ」と背中で、おばさんの声がする。
「ええ、珍しい梅の色だなーと見ていたんですが」
「ボケですよ」
「あっ」と気が付く男。
そうだ、これは木瓜の花ではないか。アアー、本当にボケていた。
男はおばさんにお礼を言い、冷や汗を背中に感じながら、そくさくとその場を立ち去った。
神戸は南京町があることでも分かりますように、古くから華僑系の在住者が多い町です。
町中に中華料理店があると言っても、言い過ぎではないでしょう。
そんな背景があり、本来神戸でのラーメンは、広東風清湯スープで、あっさり味です。
今のように、とんこつぎらぎらのラーメンではありませんでした。
歴史を遡りますと、1971(昭和46)年頃『京都第一旭』が神戸に乗り込んできました。チャーシューいっぱい、青ネギいっぱいの形を引き継いだ『もっこす』ができ、その流れを継いでいるのが『神戸っ子ラーメン』となります。
この店は新開地にありますが、味は各人の好みですので、細かい事は書きません。
大きなチェーン店のラーメン屋さんは、バイトらしきあんちゃんが麺を茹でておりますが、この店は昼と夜の2部制で、それぞれ一人の職人さんがすべてを作ってくれます。それだけでも、安心感が違います。
あげにんにく、おろしにんにく、ニラ唐辛子等を好みで入れ、短冊切りの黄色いタクアンにご飯と、これが濃い豚骨醤油スープにとても良く合います。
神戸では、チャーシューたっぷりの濃い豚骨スープの『もっこす』や『神戸っ子』のラーメンはもうええわ!と言い出しますと、「歳やなー」と言われてしまいます。
山手側の新開地本通を、少し上がった場所で、おっちゃんが営業されています。
この場所で、もう4年目ぐらいでしょうか。
以前は、海側の通りの下の方で、営業されていました。
一枚なんと100円。大きさは直径15センチぐらいでしょう。具をはさんで、半円形が出来上がりの形です。
卵も1個分、目玉焼き状態で、はさんであります。
自分が食べるのではなく、いつも顔出しする立ち呑み屋のおばちゃんたちへのお土産です。勤務時間は夕方4時から9時まで、まかないも順番に食べられますが、混んでいますと時間通りには食べられません。
そんなとき、簡単な虫押さえとして、役に立ってくれます。
人数分を購入いたしましても、サイフにやさしい値段です。
3月15日は、JR須磨海浜公園駅の開通日。
天気もいいので、見学と思い、山陽月見山駅を海側に下って行きましたら、なんやら行列が出来ておりました。
「Region」という看板が見えました。お昼時の時間でしたし、木製の扉の雰囲気からして、レストランかな?と思いました。
こんな時は、おばちゃんに話を聞くのが一番。
さっそく通りがかりのおばちゃんに、声をかけました。
「あれは、なんですか?」
「パン屋さんや」
「パン屋さんにしては、おそい開店ですね。もう12時ですよ」
「昔は、7時半頃からあいとったけどな、だんだん時間が遅くなってきてるねん」
「へぇ、で、今はいつ頃あくんですか?」
「そりゃ、わからんなぁ」
「!!!、じゃあみなさん、いつ開店するか分からんとまっとんですか?」
「はいな」
よほどの人気店らしく、おいしいパン屋さんであることは、理解できましたが、いつ開店するかも分からずに並んでいるとは、まいりました。
買いに来られるのは、近所の方ばかりなんでしょう。きのうは11時開店だったから、予測して今日はその時間前から並んでいるとか。
ひとりでのんびりと作られているとかで、売り切れると閉店。タイミングを逃すと、買えないそうです。
列の前を通りすぎましたが、普通なら「〇〇時開店」ぐらいの張り紙があってもよさそうですが、何もありませんでした。
おそろしき、パン屋さんです。
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