2006(平成18)年、『闇鏡』で「日本ファンタジーノベル大賞」優勝賞を受賞している著者ですが、今回は怪奇な現象とミステリーを融合させた世界が広がる一冊でした。
本書には4編の中短篇が収められており、タイトルは第一話の『魂来る』のひらがな表記になっています。
舞台は昭和6年の青森県弘前市で、27歳の<島田幸代>は情夫を殺して無理心中した双子の姉<雪子>の6歳の姪<安子>を連れて、父親である<大柳新志>の実家に出向きますが、<新志>の妹である19歳の<千歳>が盲目の「巫女(いたこ)」として独立している家に、<安子>と一緒に東京から移り住むことになります。
世間では姉<雪子>が後追い自殺されたとして報道されていましたが、ある出来事をきっかけに<幸代>は姉の無実を晴らすことができます。
副題に<イタコ千歳のあやかし事件帳>とあるように、超怪奇な現象を論理的に推理する<千歳>と、幽霊を霊感的にとらえることのできる<幸代>とのコンビで事件を解決する二人の活躍が、<オカルティック・ミステリー>として楽しめました。
カレー用、パスタ用等、レトルト製品は多く作られていますが、今回は【鶏肉のためのカチャトラソース】を使用して、鶏肉料理を作りました。
「カチャトーラ」とは、イタリア・エミリア・ロマーニャ州の代表的なトマト煮込み料理ですが、「狩人」という意味があります。
おそらく漁師料理として発達したのだと思いますが、本場では野ウサギの肉でも作られるようです。
炒めた鶏肉に、ソースをかけるだけの簡単さですが、ハーブのよく効いたとてもいい味のソースです。ふと「これはスパゲッティーソースとして食べれば、ばつぐんじゃん」と気づきました。
多くトマトベースのレトルト製品がありますが、コクと味わい、群を抜いたソースとしての仕上がりです。
メーカーとしては鶏肉の煮込み用として売られていますが、スパゲッティ用としても十分通用するのにと、残念に思いました。
北アメリカ原産で、ツユクサ科ムラサキツユクサ(トラディスカンチア)属の花ですが、我が家の庭の隅にもどこからか渡来したのか、【ムラサキツユクサ】が咲き始めています。
葉の先端に数多くの花序を付けていますので、この花が<一日花>と知る人は少ないと思います。朝方開き、午後にはしぼんでしまいます。
つぼみが多く付き、次々と咲くので、気が付きにくい花ですね。
朝方のみずみずしい開花の時に撮影してみました。
手入れをしているわけではありませんが、この時期になると律義に花を付け、長い期間楽しませてくれる我が家の青い花です。
少し遅い時間の顔出しになりますと、アテとしての本日のお勧め品も数少なくなります。
最近は大好きな「豚足」(250円)になかなか当たりません。
今夜は「鯖の煮付け」(380円)にしました。
どちらかと言ううと、「ハラ」の方が好みなのですが、残っていたのは「シッポ」の方で、少しがっかりですが、ママさんの味付けがいいのは分かっていますので「まっ、いいか」と温めていただきました。
ウナギのかば焼きもそうですが、魚も「ハラ」の方が好きな人と「シッポ」の方が好きな人と別れるようですね。
同じ値段なら好きな方がいいかなと考える自分に呆れながら、一杯呑んでおりました。
本来は串かつが主体のお店ですので、「串かつ定食」(600円)と考えていたのですが、「メガジャンボえびフライ定食」(800円)に切り替えました。
このお店、以前営業していたお寿司屋さんの内装そのまま引き継がれたようで、白木のカウンターには、昔懐かしい手荒いの溝が残されています。
昔はカウンターに水が流れているお寿司屋さん、結構見かけましたが、もはや昔話の領域になりました。握り鮨を箸で食べるようになってしまった弊害でしょうか。
えびの長さは20センチは十分にあり、直径も500円玉硬貨位で、食べ応えがあり、鶏のから揚げもジャンボ級でした。
さすがにこれだけの大きさのえびですので、尻尾はいただきましたが、頭の部分を食べるのは堅そうで諦めました。
ランチメニューには「チキンカツ定食」もあり、重さ300グラムとの表示が書かれていましたので、次回はこれに決まりです。
誘拐された1人の女と犯人の2人の男が、密室を舞台に繰り広げるサスペンス『アリス・クリードの失踪』が、2011年6月11日より全国で公開されます。
富豪の父親をもつ20代の女性「アリス・クリード」は、2人組の男に誘拐され密室にとらわれる。男たちは多額の身代金を要求しようと企みますが、次第に3人の関係がねじれていき、完ぺきだったはずの計画がほころびはじめます。
監督は『ディセント2』脚本家の<ジェイ・ブレイクソン>。出演は、『007/ 慰めの報酬』の<ジェマ・アータートン>、『SWEET SIXTEEN』の<マーティン・コムストン>、『ハンコック』の<エディ・マーサン>が出演しています。
『世界ぐるっと朝食紀行』・『世界ぐるっとほろ酔い紀行』に続く第3弾として『世界ぐるっと肉食紀行』が出ています。1年に1冊のペースですので、発行が待ち遠しいシリーズになりそうです。
どれも(文庫オリジナル)ですが、中身を考えますと単行本でも十分に売れると思うのですが、読者にとっては廉価(590円税別)に読めるのはありがたい企画です。
どの紀行にも共通しているのは、「料理と旅と酒、そして写真」の一言に尽きます。
著者の本職は写真家ですので、ふんだんに使用されている写真も、自らの撮影ですので要所をはずすことはありません。
写真と軽快な文章、どの章もため息をつきながら読むことになるのですが、見知らぬ世界の料理が手に取るように分かりますので、貴重な情報源だと思います。
趣味と実益を兼ねたお仕事、いつも羨ましく感じながら、読み終えております。
「ガツンと強烈な刺激!」という言葉に引かれてのレトルトカレーです。
パックの手触り感がゴリゴリしていますので、じゃがいも等の具材が大きいのがすぐに分かりました(肉はお情けで入っています)。予想通り、じゃがいも、人参、学生食堂のカレーという感じで入っておりました。
このカレーには、「ぶっかけ特製ラー油パック」と「ぶっかけトッピング」というふたつのトッピングが付いています。
「ぶっかけトッピング」というのは、こがしニンニクの粒々で、唐辛子の輪切りが混ざっています。
まずはオリジナルのカレーだけで味見をしてみましたが、ごく標準的な味です。
甘口好みの方には、このままでも少し辛いかも知れません。
ふたつのトッピング、開けて掛けてみました。
ニンニクの量が中途半端ではありません。振りかけて食べますと、ルーの味よりもゴリゴリという食感が強く出ます。
やや辛味は増したと思いますが、カレーとしての評価は難しい味わいでした。遊び心のある、カレーの番外編と考えた方がいいように思えます。
食事後、人前に出る機会がある人は避けた方が無難で、口中にニンニク味が残るカレーでした。
世田谷通りから少し離れた場所にある「ブランジェリー クレバヤシ」という、半年前に開店したパン屋を舞台としています。
経営者の<紅林陽介>は35歳、半年前に妻<美和子>を事故で亡くし、妻の夢だったパン屋を開くために、一回り若い職人<柳弘基>を雇い、真夜中から朝方のかけて営業する店を経営、自分も<弘基>にパンの仕込みを習うのですが、なかなかうまくいきません。
あるひそんな店に、<美和子>の腹違いの妹と名乗る<篠崎希美>が舞い込んできて、共同の生活が始まるなか、悲喜こもごもの人間ドラマが展開していきます。
真夜中に集まるお客さんはそれぞれに人生の悩みを抱えた人物たちが登場、<希美>の母との擦れ違いの家庭問題を基本に置き、少年<水野こだま>と母親の<織絵>、閉じこもり脚本家<斑目裕也>、ニューハーフの元ママ<嶽山大地>の脇役がいい人間味を出しながら、<陽介>や<弘基>の過去が横糸に絡まり、ほろりとする物語が楽しめました。
自然環境が豊かな地域ではありませんので、昆虫ネタも久しぶりです。
体長2センチばかり、カメムシ目(半翅目)サシガメ科の昆虫【アカサシガメ】を見つけました。
名前の通り他の昆虫、特にアゲハなどの幼虫を長い口で刺し、その体液を吸う虫さんです。
ほとんどの昆虫は、木々の幹や葉に合わせた褐色系か緑系統が多いのですが、目立つ「赤色」というのは珍しい昆虫だと思います。
派手な毒キノコなどは赤系統が多いように、自然界においては「赤色」は危険信号と認知され、捕食されないように身を守っているのかなと見ていますが、真意のほどは不明です。
- If you are a bloguru member, please login.
Login
- If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
Request Account